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06月14日-02号

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  1. 本宮市議会 2021-06-14
    06月14日-02号


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    令和 3年  6月 定例会(2回)          令和3年2回本宮市議会定例会会議録(5日目)◯議事日程(2号)                    令和3年6月14日(月)午前10時開議     開議宣告日程1 一般質問◯本日の会議に付した事件  議事日程に同じ◯出席議員(20名)     1番  磯松俊彦君      2番  根本利信君     3番  遠藤初実君      4番  馬場亨守君     5番  菊田広嗣君      6番  斎藤雅彦君     7番  石橋今朝夫君     8番  三瓶幹夫君     9番  菅野健治君     10番  橋本善壽君    11番  円谷長作君     12番  渡辺秀雄君    13番  渡辺善元君     14番  川名順子君    15番  伊藤隆一君     16番  作田 博君    17番  渡辺忠夫君     18番  国分勝広君    19番  三瓶裕司君     20番  渡辺由紀雄君◯欠席議員(なし)◯説明のため出席した者  市長       高松義行君   副市長      渡辺正博君  教育長      松井義孝君   総務政策部長   柴田久幸君  財務部長     松野義則君   市民部長     荒川貞伸君  保健福祉部長   辻本弘月君   産業部長     渡辺清文君  建設部長     永田達也君   会計管理者    遠藤敦子君  教育部長     菅野安彦君   総務政策部次長兼総務課長                            本多光雄君  建設部次長兼建設課長       教育部次長兼生涯学習センター長           渡辺忠一君            根本享史君  農業委員会事務局長           橋本信人君◯事務局職員出席者  議会事務局長   坂上清彦    主査       新保美幸  主事       渡邉亮太    書記       新保雅樹  書記       稲川睦美 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(渡辺由紀雄君) おはようございます。 出席議員が定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまより本日の会議を開きます。-----------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(渡辺由紀雄君) 会議録署名議員は、前回同様   6番 斎藤雅彦君  13番 渡辺善元君 を指名いたします。----------------------------------- △諸報告 ○議長(渡辺由紀雄君) 会議に先立ち、議長より申し上げます。 福島民報社、福島民友新聞社、FM Mot.Comもとみやより、本日の会議取材のため、録音、撮影等の許可申出があり、本宮市議会傍聴規則8条の規定に基づき、これを許可いたしましたので、ご了承願います。 また、広報広聴委員長より広報紙編集のため写真撮影の申出があり、これを許可いたしましたので、同じくご了承願います。----------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、日程に従いまして一般質問を行います。 なお、本定例会においては、さきの議会運営委員会において協議し、一般質問は議席において発言することとしました。また、発言時間は議会の運営に関する基準86の規定により30分以内となっておりますので、ご了承願います。 それでは、通告順に一般質問を許します。-----------------------------------菊田広嗣君 ○議長(渡辺由紀雄君) 通告1番、議席5番、菊田広嗣君の一般質問を許します。 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) おはようございます。 通告1番、議席5番、志誠会の菊田広嗣です。 事前の通告に従いまして質問をいたします。 去年に引き続き、本年もまた新型コロナウイルス感染症は世界中で猛威を振るい、さらには変異型も国内で拡大しており、政治、経済、ライフスタイル、多くの面で打撃を与え続けているところであります。 このような情勢の中で、大人として、また、市民の皆さんの平穏な生活を守る者として、我々は現状の問題を一つ一つ見定めて解決すること。そして、さらには現状の問題を見据えながら未来のビジョンをしっかりと思い描き、先手を打って対応していくこと、この両方を行っていかなくてはいけません。 このような考えの下、今回、未来を担う子育て環境と現状の新型コロナウイルスワクチン接種課題についての大項目2つを質問いたします。 それでは、まず、大項目1、子育て環境について。 新型コロナウイルスの猛威によって経済も停滞している昨今、経済環境の悪化、生活不安や生きづらさを感じるということにより、出産を先送りする人も増え、少子化傾向が10年前倒しになったと言われている状況だそうです。ただでさえ、もとより少子・高齢化、人口減少という問題を抱えていた現代で、未来を見据えたときに、子どもを産み育てる環境の充実は喫緊の課題であると考えております。 そこで、まず、中項目1、ベビーシート貸出しの現状について質問をいたします。 本市が独自に行っている支援の一つで、乳幼児を車に乗せるときに使うベビーシートの貸出しなどを行っていたと思います。法律では、6歳未満の乳幼児は、チャイルドシートの使用が義務付けられています。さらに、義務ではありませんが、本来は、できれば身長が140センチ以上になる11歳くらいまでは使用するのが望ましいと言われております。 そこで、まず、ベビーシート貸出しの需要について、どのように捉えているのかをお聞きします。また、現在の貸出し状況をお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) ベビーシートの貸出しの需要についてでございますが、これにつきましては、今後も一定程度あるものというふうに捉えております。 まず、貸出しの状況でございますが、ここ数年チャイルドシートにつきましては、年に四、五件、4件、5件ございますが、ベビーシートについては、実績がない状況でございます。これはベビーシートの使用期間がおよそ1歳までの短期間であることに対しまして、チャイルドシートが6歳までと長い期間の貸出しが可能なことが一つの要因だと捉えております。 なお、郡山北警察署本宮分庁舎で行っております本宮地区交通安全協会で行っているチャイルドシート、この貸出し事業では、昨年28件の実績があったと確認をしているところでございます。 チャイルドシートの着用義務化が始まって20年以上経過いたしまして、制度の普及とともに貸出しの需要は全体的には減少傾向にありますが、ベビーシートを含むチャイルドシートの着用は、乳児や子どもの交通安全対策として大変重要であるというふうに捉えております。 さらに、コロナ禍における経済状況の不透明感から、貸出しについて今後も一定程度の需要が見込まれるというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 調べますと、ゼロ歳から11歳まで使用できるチャイルドシートというものももちろんあったりはするんですけれども、一番体が柔らかいゼロ歳児の時期は専用のベビーシートを使用して、1歳児からチャイルドシート、そして、その後ジュニアシートのように、なるべく長い期間使えるものの、汎用性のあるものに変えるのがいいという親御さんも多いようです。 そこで、ゼロ歳から1歳までの間にベビーシートを借りることができれば、あとは1歳からのチャイルドシートを購入するだけで親御さんもとても助かっていたというふうに私は考えるのですが、今後のベビーシートの貸出しについて、どのようになさっていくのか、お考えをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) ベビーシートの貸出しにつきまして、今後積極的に推進してまいりたいというふうに考えてございます。 ベビーシートを含めまして、チャイルドシートの着用徹底の推進、これは交通死亡事故をなくすために非常に重要であるというふうに考えております。 また、安心・安全なまちづくりを推進することによりまして、安心して子育てができる環境がより一層整えられると考えることから、交通安全対策、子育て支援の両面から積極的にベビーシートの着用推進と併せまして、貸出し事業を推進してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君
    ◆5番(菊田広嗣君) 特にベビーシートなどは本当にゼロ歳児から半年とか1歳の間に使うようなものでございますので、なかなか常備しておいて貸すというのも非常に、多少なりともお金がかかってくる問題だと思うんですけれども、市民の方に、お子さんの使用が終わったベビーシートチャイルドシートなどをご寄附いただき活用するといった方法もあると思うんですけれども、そのような考えはあるのかをお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) リサイクルをすることや、物を大切にするということは環境に優しく、まさに現在市が進めておりますゼロカーボンへとつながるものであるというふうに考えます。 ご寄附いただける物があれば、その善意はありがたく受け止めさせていただき、有効に利用させていただきたいと考えます。 一方で、ベビーシートチャイルドシート、これは交通事故から身を守る大切なものでありますことから、もし破損などがあれば危険ということになりますので、適切な取扱いをしなければならないとも考えてございます。 3種類あるチャイルドシートのうち、生後1年間使用するベビーシート貸出しにつきまして、確かに親御さんの経済的負担の軽減になるということから、物を大切に有効利用していくという考えの下、市といたしましても、このような方法を活用させていただきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 先ほどご答弁でいただきましたように、一定数の需要は子育て環境の充実からもあるということ、または、そのゼロカーボンも推進しておりますし、SDGsなどの観点から含めましても、ご寄附をいただくのは非常に有効であるかと思います。 このようなサービスがあって助かるという方も非常に多いと思いますので、ぜひ進めていただきたいというふうに思います。 次に、中項目2、保育士の人数確保についてです。 子育て環境の中でも、保育所というのは女性の社会進出の面から見ても、とりわけ重要な位置を占めると考えております。そして、全国的に見ても、保育士確保が課題となっているところです。 そこで、まず、本市での保育士の充足率について、どのぐらいの募集をしていて、どのぐらいの雇用が生まれているのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 現在、保育士として不足しているのは、会計年度任用職員の保育士でありまして、現在も募集をしておりまして、現時点での不足数、実質6名というふうに考えております。充足率で申し上げますと、93%であります。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 福島市では、18年から人材バンクの活用、Uターン保育士の就労支援、また、県外在住の保育士養成校からの学生らを対象に、オンラインの就職相談等を行っているそうです。保育士確保のために本市の取組としては、どのようなことをされているのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 保育士確保のための取組といたしましては、ハローワーク、それから市の広報紙、市のホームページなどに募集を行っている状況です。また、SNS、フェイスブックなどを使った情報発信と併せまして、保育士養成学科のある大学等へ伺いまして、本市の施設整備の状況や、また、働きやすい職場環境のPRなどを行いまして、保育士の募集に努めているところであります。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) では、先ほど充足率のときに、募集している人員のほうが会計年度任用職員を募集しているということでお話を伺ったんですけれども、それでは今現在の保育士の方の中で正職員の方と会計年度任用職員の方の割合はどのようになっているのかをお聞きします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 人数でございますが、保育所と幼稚園、全部での人数で申し上げたいと思います。 まず、全部で139名ございます。そのうち再任用職員を含む中ですが、正職員が54名、それから会計年度任用職員が85名の139名となっておりまして、任用職員は全職員の61%という数字になっております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 私が注目している点といたしまして、まずは人数的に職場の環境から言うと、会計年度任用職員のほうが正職員よりも多いと。なおかつ、その現状保育士の方の多くが、私が見ている限り、結婚や出産、子育てなどで、ちょうど活躍する年代の方が多いというところに私は注目しております。結婚や出産を機に退職をする方も多いと思うんですけれども、出産、育児休暇は、正職員、会計年度任用職員、それぞれどのようになっているのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) まず、正職員でありますが、出産休暇が産前産後それぞれ8週であります。給与に関しては有給での休暇となります。育児休業につきましては、子どもが3歳に達する日まで取得できるということになっておりますが、無給になります。ただし、共済組合から約7割になりますが、補填されるものであります。 会計年度任用職員でありますが、昨年の4月から地方公務員法が適用される従来の臨時職員から会計年度任用職員と変わっておりまして、その際に休暇、休業等の制度が改善されております。会計年度任用職員につきましては、出産休暇が産前6週、産後8週、育児休業が、子どもが1歳に達する日まで取得できるということでありますが、いずれも無給になっています。ただし、健康保険組合から出産手当や育児休業の給付がされるということで、従来と制度が改善されている状況でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 子どもが1歳になるまでですか、育児休業給付金などが、会計年度任用職員健康保険組合のほうから頂ける、または社会保険料の免除、産前が6週、産後8週は産休が取れるということで、今まではメリットのない休業ならば、いっそのこと退職してしまおうかというような方も多かったと思うんですけれども、会計年度任用職員になりまして、そのようなメリットも出てきたので、休業にしていただくことで、休業になって、そのようなメリットが出てきたことで非常に保育士確保のプラスにはなっているかなと思います。 保育士のお仕事、早番遅番がそれぞれあると思うんですけれども、職場に今度復帰した後は、特にフルタイムの場合、早番遅番について、ある程度融通が利くような形になっているのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 保育所の開設ですが、開設時間が朝7時から夜の7時、19時までというふうになっております。その中で、早番遅番で対応しているわけなんですが、会計年度任用職員については、家庭の事情なども考慮いたしまして、時間を希望する時間でお勤めいただいているのが現状でございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 今、早番遅番についてお伺いしたんですけれども、要するに、産休と育休ももちろん出産、子育て世代の方をなるべく確保していく上でシステムが非常に大事だと思っているんですけれども、さらには、その取得後、復帰した場合のお子さんを預けて勤務する場合、お子さんの送り迎えがある場合など、勤務時間の長さではなく、働く時間、早番遅番で、どっちを選ぶかではなくて、本当に何時から何時までのシフトが、何時から何時までのシフトかどっちかにしてくれではなくて、この方はこういう時間帯の生活リズムがあるから、この時間に仕事をしていただけるみたいな、融通が利くような柔軟性があると、子育て世代が多い保育士の方の働きやすさにつながると思うんですけれども、その辺りの考え方をお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 会計年度任用職員の皆様につきましては、その方の都合によりまして、例えば私は6時間しかお勤めできないとか、4時間とか、そういったパートタイムでもお勤めいただいているところです。 議員おっしゃるように、女性の社会進出にも併せまして、安心して働くことができ、なおかつ育児の負担が大きくならないように、保育士の業務の負担については、今後も引き続き対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 先ほど申し上げましたように、保育所というのは子育て環境の面から見ても、また、女性の社会進出の面から見ても、とりわけ重要な位置を占めていると思います。 そのような、その根幹である人材、保育士充実のために、例えば先ほども正職員と会計年度任用職員のそれぞれの産休などの制度は、正職員が産前を8週、そして会計年度任用職員は6週など、もちろん正職員と会計年度任用職員それぞれある程度の違いはあってしかるべきだと思うんですけれども、事保育士に関しましては、どうしてもメインストリームが、大人数で働いてくださっている方が会計年度任用職員ということもございますので、その辺りの細かいところも是正しながら人材、保育士充実のための働きやすい環境を整備していただきたいというふうに思います。 次に、中項目3、学区自由化の考えについてお聞きいたします。 学区自由化と申し上げましたが、その中でも自由選択制、ブロック選択制隣接区域選択制、特認校制、特定地域選択制など様々な選択制のパターンがあり、現在の学区制度と言われるものに対しての学校選択制と呼ぶほうが適切だと考えましたので、学校選択制のお話として質問をいたします。 まず初めに、本市の通学制度についてお聞きします。 本市は学区制度となっており、その中でも一部学区外通学が可能となっていると思うんですけれども、そのような認識で間違いないでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) おただしのとおり、本市は学区制度を取っているところでございます。その中で、通学区域につきましては、道路や河川等の地理的状況、それから地域社会がつくられてきた長い歴史的経緯や住民感情など、それぞれの地域の実情を踏まえまして、教育委員会の判断に基づいて設定しているところでございます。 ただし、今、原則外といたしまして、教育委員会が定める要件に該当する場合には、通学の安全性が確保できると認めた場合には指定学校を変更することができまして、学区外の通学が可能というふうになっております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 今、要件を満たせば一部学区外の通学、学校を指定しての通学が可能というお話をいただいたんですけれども、ほかの自治体を見ますと、その学区外通学は主に身体的理由による場合、保護者の勤務地による場合、学童保育施設を利用する場合、住居予定移転地へあらかじめ通学する場合、地理的理由による場合、その他、後はやむを得ない事由の場合等が要件などと、よく全国のほかの自治体の例を見るとなっているんですけれども、本市では、特に多い要件はどのようになっているのかお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 議員おただしのとおり要件がございまして、本宮市におきましては、指定校変更というふうに呼んでいるんですが、現在3つの事情で14人の方が指定校変更を取って学校に通学されています。 内訳ですが、まず、1つ目は、地理的な事情に関するものが4名、それから家庭の事情に関するものが5名、それから教育的な配慮を必要とするものが5名、以上3点、14名の方でございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) ただいまご答弁いただいた、いろいろな、3つの要件によっての指定校変更という事由があるというお話なんですけれども、それでは、先ほどお聞きいたしました学区外通学の要件で、地理的理由によって通学可能な地域と、そうでない地域の線引きについてお聞きいたします。 例えば、糠沢地区の一部などでは、糠沢小学校本宮小学校のどちらでも通える状況であるというふうに伺ったのですが、実際にはどのような要件で、そこの、どちらでも通えるという条件を適用としているのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 今、認めております地理的な事情に関するものということで該当させておりますが、糠沢地区の東禅寺、それから赤木地区の小学生4名が本宮小学校に通学をしていただいております。 これは、理由ですが、地理的な事情によりまして、指定学校への通学が困難または危険と判断いたしまして、地理的に糠沢小学校、山を越えて通学するような場所にあるものですから、本宮小学校への通学を認めているところでございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) どちらも距離が同じぐらいだからと言われたほうがまだ納得できるんですけれども、何でかと言いますと、では、そこの地域から結局通学に対しての危険な可能性があるから本宮小学校へも通学可能という今ご答弁なんですけれども、その地区から逆に糠沢小学校に通っている方もいらっしゃるわけですよね。その方たちは危険なまま通学しているのかという話になってしまいますので、その辺りどういう考え方なのかというのを、例えば距離だったら距離で同じぐらいで、今も同じぐらいだったらいいよという、どっちでもいいよというほうがまだ納得ができるんですけれども、どういう形なんでしょうか、再度お聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 危険と申し上げましたのは、糠沢小学校、東禅寺、赤木地区の方、地理的に、先ほど高松山を越えていくような人家のないところを行くので危険というような判断をしましたが、では行っている方は危険ではないのかということなんですが、こちら通学バスを利用されている方もいらっしゃいますし、または保護者によって送迎をされている方、その辺はやはりそれぞれの家庭の判断でいただいているというのが状況でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) もう一回お伺いいたします。 なので、要するに、送迎してもらっていたりする生徒に関しては、大丈夫だから、どっちに通ってもいいよというお話なんですか。先ほどの例えば要件で言うと、こっちのほうに行くと、親御さんが特別に送っていくと言ってくれたりしない限りは、高松山越えていって危険なんでという理由で言ったら、逆に、この地区は本宮小学校に通うことにしましょうと決めてしまったほうがいいようなお話だとなってしまうと思うんですけれども、これはもう1回確認しますけれども、どっちに通ってもオーケーな地区なんですよね。確認します。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) まず、当初に申し上げましたように、本宮市は学区制度を原則としております。糠沢の東禅寺、赤木地区の方は糠沢小学校が学区でございます。こちらに通っていただくのが原則なんですが、原則外として、各家庭の判断で本宮小学校に通われている方もいらっしゃるということが現状でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 先に進みます。 今ほどお聞きしたような条件で、学区制の本市においても、そのような形の場所があるんですけれども、学区自由化といいますか、学校選択制の中でも、特定地域選択制という方式がありまして、どちらも一般的には2つの学校があったとして、その地区からだと、どちらの学校に通うにも距離、時間等の状況が同じであるから、どちらに通ってもいいよという場合に適用される場合が多いと思うんですけれども、今ほどご答弁いただいたのは、糠沢小学校本宮小学校のどちらに通うか、それに関しては、距離だけではなくて、危険性といいますか、安全性などの確保で適用しているというお話だったんですけれども、本市でほかにどちらの学校に通っても大丈夫ですよという地域なんかはあるのかお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 先ほどから申し上げています糠沢地区の東禅寺と赤木、これ以外に地理的な条件で学区の指定校変更を認めている地域はありません。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) それでは、先に進みます。 学区外通学、適用以外の場所に通う小・中学校をどこどこにしたいという要望があった場合に、どのように対応しているのかというふうにお伺いいたします。 これ私、質問何でしているかと申しますと、例えばほかの地域でも、最初の答弁でおっしゃいましたように、今までの歴史的な地域の成り立ちとか、大きな道路とか、川で分けるとかという分け方はしているんですけれども、例えば一つの地域から、本当はこっちの小学校のほうが、歩いていったら近いのに、その区割りの分け方によって、こっちの小学校になってしまっているという場合の方がいらっしゃるんですね。そういう場合に、要望があったときに、どのような対応をしているのかお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 現在、指定校以外の学校に通学する場合には、保護者より指定校変更の申立書の提出をいただいて、それらを教育委員会が定める要件に該当するかどうか判断させていただいて、指定校の変更をしていただいているところでございます。 先ほど申し上げましたように、地理的状況で認めているというのは糠沢地区の東禅寺、赤木地区だけでございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) ということは、その申立書を出して、それの要件というものを満たさない限りに、希望の小・中学校に通うというのは難しいことなんでしょうか。 例えば、あくまでも例えになりますけれども、児童が小学生で、五百川小学校に通っていた。けれども、ご家族の方が本宮小学校区のほうに家を建てて引っ越したというときに、例えば5年生、6年生だと、もうちょっとで卒業だからとかというお話になると思うんですけれども、3年生とか4年生のときに引っ越して、友人関係もでき上がっているというときに、その辺りはどういうふうになるんでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) おただしの引っ越しをした場合などは、基本的には転校をしていただけます。ただし、議員おっしゃるとおり、学年途中で転居して、友人関係や教育環境を維持することが望ましい場合、また、学期末、または学年末で転居前の学校への通学を認めているという状況でございます。 それから、小学校5、6年生の途中、それから中学校の2年、3年生の途中の場合には、卒業まで通学外の就学を認めることができるというふうにしております。 おただしの3、4年生ですね、小学校3、4年生については、その学年が終了した場合に転校の手続をしていただいているのが現状です。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 学校選択制のメリットは、学校ごとの特色の強化、競争の原理、または、今お話ししましたような例え話なんかで言いますけれども、地域によっては市民の利便性とか、学校の既にできていた交友関係なんかの維持などをしやすいなど様々あると思います。 学校選択制のメリットとデメリット、現在の学区制のメリットとデメリットを踏まえて、今まで申し上げましたような理由から、例えば完全自由化ではなくとも、例えば今の例のお話のような場合に、地域によって選べるとか、途中から引っ越しても、今までと同じような学校に、お子さんが望むんであれば通ってもいいですよといったような、そのような完全自由化ではなくて、ある程度の自由度というのが必要になってくると思うんですけれども、今後、そのようなことを踏まえた上で、どのような形が必要になって求められてくるというお考えなのかをお聞かせください。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 今後の考え方なんですが、まず、学校選択制のメリットといたしましては、特色ある学校づくりに一層力が注がれる。それから子どもの個性に合った学校で学ぶことができる。それから、議員のおっしゃるとおり、学校同士の競い合うことにより教育の質が向上するなどのメリットが考えられます。 一方で、デメリットでございますが、学校間の序列化、それから学校間格差などが生じるおそれがあります。 2つ目として、少子化によりまして、地域の子ども数自体が減少している学校ですね、そういった小規模校ほど選ばれなくなって、児童・生徒数の減少に拍車がかかる。それから地域と学校のつながりが希薄になりまして、自分たちの生活拠点に密着した題材を扱う学習指導に支障が出てくる。最後に、新入学児童の数が予測できないということから、教職員の配置等にも支障が生じるというようなデメリットがあります。 現在、市といたしましては、現在の制度を維持しまして、申立てがあった場合には、個々の事情を判断して、指定校を変更する形で子どもたちに配慮した対応をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(松井義孝君) それでは、今、教育部長から説明がございましたけれども、学校選択制につきましては、そのメリットもあるということも踏まえ、将来的にわたり、児童・生徒数の増減とか、または道路事情、環境の変化等、またはそこに住む地域住民の考え、意見等、そういうことも踏まえまして、将来的にわたりまして今後とも対応していくということで努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 冒頭のご答弁でいただきましたけれども、過去からの地域性とか、後は大きい道路とかによって区分けという形で今の学区制度というのはできていると思うんですけれども、現在は時代も変わりまして、中には特定の持ち家ではなくて、借家やアパートに居住して、結婚、出産、子育てなど、ライフスタイルの変化に合わせて引っ越して、そのときの住居のスタイルというものを変えるというような方も、この辺りだとちょっと少ないかもしれないですけれども、そういった方も増えていらっしゃいました。 教育現場はICTの活用やプログラミング教育、英語教育など、急激に、また、こちらのほうも変化をしております。通学や学区制度なども家族の形態や住居の在り方の変化に伴い、今後変化してくるものだと思いますので、今現在どのような需要が生まれ始めていて、そして、将来的にどのように推移していくのか分析し、先ほども申し上げましたような、ある程度の自由度を確保できた柔軟な対応をしていただきたいというふうに思います。 それでは、次に、大項目2、新型コロナウイルスワクチン接種の状況について伺います。 中項目1として、現在のワクチン接種の進捗状況についてお聞きいたします。 5月21日には、現在のファイザー社製ワクチンに加え、モデルナ社製ワクチン、アストラゼネカ社製ワクチンが承認されました。アストラゼネカのワクチンにつきましては、海外で接種後に血栓を発症したケースが報告されていることから、当面は公的接種には使用しないということですが、供給全体の見通しが明るくなってきているというふうに感じるところであります。 7月中の高齢者接種完了が目標となっておりますが、本市の進捗状況と見通しをお聞かせください。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) 65歳以上の高齢者の接種人数でございますが、6月10日現在で一般高齢者の接種済み者数が2,405名でございます。ほかに高齢者施設入所者398名は1回目を全員終了いたしまして、2回目を終了した方が187名となってございます。65歳以上の高齢者の接種につきましては、7月末に終了できますよう進めております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 補足をさせていただきたいと思います。 ただいまの接種人数の報告をさせていただきました。この接種の報告書につきましては、本来VRS、ワクチン接種記録システムというもので管理をさせていただいておりますけれども、現在、システムの細部につきまして、完成されていないというような状況がございまして、そのようなことから、先ほどお話しさせていただいた人数につきましては、ワクチン接種を実施している中で、現在ワクチンが残ったりとか、または廃棄されたりしていないというような状況を鑑みまして、予約された方が全て接種をしたというようなことを前提に接種者数を算出させていただいております。 今後、VRSが有効に活用できるような状況になりましたら、議員の皆さんに正確な人数等につきまして報告をさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 以上であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) もう1点補足させてください。 7月いっぱいの65歳以上高齢者の方々の接種を目指すということについては間違いありません。ただ、大枠で65歳以上の方々の接種を終わりたい。実は8月の初め頃に、もう2回目の接種の予約をされておられる方がいらっしゃるというふうなことで、その方々に7月の前に接種してくださいというのもなかなか言えない状況にあります。 ですから、ちょうど7月の末と8月の初めに当たっては、いろいろと慢性の病気を抱えていて優先順位のある方ですとか、それから65歳以下の方々で接種を受けられるような、そういう状況も出てくるように思います。 ですから、そこのダブりがありますので、65歳以上の高齢者の方々は7月いっぱいで全て終わるというふうな、一本線で引けるような状況にないというふうなことだけはご理解をいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) ご答弁いただきましたけれども、私もそんな細かい線引きというのは、そんなに神経質になることはないとは思っているんですけれども、大体目標の辺りにはきちんと、その対象年齢の方がちゃんと無事に2回ずつ接種できましたよという状況にだけなれれば非常にいいかなというふうに考えております。 また、ワクチンが潤沢に用意できた場合、本市では今年中に対象者全員がワクチン接種完了するということが目標と、目標ですけれども、なっております。 しかし、その目標が出た後に、厚生労働省は16歳以上としている公的な予防接種対象年齢を拡大して、12歳から15歳も対象にすることを決めました。本市でも対象者が拡大するということになると思うんですけれども、目標スケジュールは、これを受けてどのようになるのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) 12歳の小学6年生につきましては、それぞれが12歳の誕生日を迎えてからの接種となるため集団接種は難しく、また、保護者の同伴が必要なために個別接種で検討しております。13歳から15歳の中学生につきましては、集団接種を前提に学校、学校医、教育委員会と協議いたしまして、今後のスケジュールについても調整をしてまいりたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 12歳から15歳、これまで対象外でありましたけれども、今回、この年齢の方についても接種をするというようなことになりまして、1,188名ほど増える見込みになります。この方を含めまして、12月末、予定どおり接種を進めて、接種を完了するようなことで考えております。 それに当たりましては、当然集団接種における枠の拡大、あるいは個別接種における枠の拡大というようなことを併せて進めさせていただきながら、また、あと職域接種、学校による集団接種等も調整をさせていただきながら進めてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 今、ご答弁いただきましたように、12月のスケジュールということでお聞きしましたけれども、実は私はそんなに目標スケジュールを守れるのか、守れないのかという意見ではなくて、逆に、それでせっぱ詰まってしまうようだったら、きちんと丁寧にやっていただいて、本市はまだないんですけれども、ほかの自治体に何か起こっているようなミスとか、そういったものだけないようにして、着実に対象者の皆さんが2回接種できればいいなというふうに考えておりますので、そのように質問をさせていただきました。 では、続きまして、似たような質問にはなるんですけれども、現在、本市では10の医院、病院でワクチン接種のご協力をいただいていると思いますが、ワクチンは1バイアルにつき6回分の接種が可能だというふうに聞いております。病院さんによっては、1日1バイアルずつやっていただいていたり、何バイアルか分をやっていただいたり、または1日置きに接種日をつくって、その1日置きの日に何バイアルやるよというようなご協力していただいている病院など様々あるというふうにお聞きしたんですけれども、それらを踏まえまして、週の接種可能人数、ちょっと集団接種も始まってしまったので、あくまでも病院での個別接種になるんですけれども、それと対象者人数、それに、さらに集団接種の人数など逆算したときに、その数字の上でスケジュール的に十分に取られているのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) 本市の接種計画につきましては、対象者全体で、接種率70%で計画をしておりますが、現在のところ、それを上回る予約率となってございます。接種計画を上回りました分につきましては、各医療機関の個別接種の予約枠を拡大するとともに、集団接種の予約人数の拡大を行うなど、支障がないように進めてまいりたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 次に、中項目2に関連があるので、このまま移ります。 予約キャンセルや中止は、体調や諸事情によって起こり得るものであると考えております。 そこで、まず現在までの間にキャンセルや中止はどれくらいあったのか。また、それは想定と比べてどの程度なのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) 6月13日までの接種で、当日キャンセルが10件ございました。キャンセルの対応につきましては、訪問介護事業所のヘルパーさんと高齢者の居宅サービス事業所の方に連絡をいたしまして対応させていただいております。貴重なワクチンでございますので、無駄にすることがないようにキャンセル対応をしっかりやっていきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 補足をさせていただきます。 このキャンセルにつきましての想定と比べてどうなんだという質問であります。 当初キャンセルについては、もう少し多いのかなというふうに思っておりました。ところが、やはり高齢者の方、現在実施をしておりますけれども、接種を一日でも早く受けたいという方が多いというようなことから、先ほど部長答弁いたしましたように、10名というようなことで推移をしていると。今後もキャンセルについては、適切な対応をしながらワクチンを無駄にしないということを前提に進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) キャンセルが少ないということは、想定より少ないということで非常に喜ばしいことなのかなというふうに思います。 ただ、これから心配していますのは、年齢層が下がるにつれまして、接種される方が、いわゆる生産年齢、働き盛りに差しかかってまいります。そうすると、もしかしたら仕事の都合などによってキャンセルが増えたり、また、個別接種のほうは平日でなかなか仕事から抜けられないので予約が減っていくということも考えられます。年齢が低くなってくるにつれて、日曜とかしか時間がつくれない方が増え、逆に平日の病院などでの個別接種が少なくなって、その需要が逆転してくる可能性もあると思うんですけれども、その辺りのことも、先ほどお答えいただいたスケジュールなどのことも踏まえて、想定されているものなのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) 平日の接種が高齢者の場合よりも少なくなる可能性も鑑みまして、働き盛りの年代の方が接種しやすいように、土曜日、日曜日の接種人数の増に取り組む等、体制づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 若い方、働き盛りの方が、今、部長のほうでありましたように、接種受けやすい体制づくりということでのお話をさせていただきました。その体制づくりといたしましては、やはり仕事が終わってから、夜間の接種、あるいは土日の接種、これの拡大をしていかなければ、働き盛りの方に対する対応、なかなか難しくなるのかなということでありますので、ここは医師会とも、あるいは地域の先生方と十分協議をさせていただきながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 終盤に近づくにつれて、先ほど言ったような状況からキャンセルや接種される方の体調の状況でスケジュールがずれていったりすることも思います。 次に、先ほどご答弁いただきましたように、ワクチンは無駄にしないというお話でございますけれども、新型コロナウイルスワクチンは、1バイアル6本取れるんですけれども、開栓後6時間以内に使用しなければならないというふうにお聞きしています。そのときに未接種の方に、今から来れますかというのもなかなか難しいのかなというふうに思っているんですけれども、いずれはそのような部分のやり方も考えなくてはいけないと思うんですけれども、私としては、まずワクチンの作業をはじめ、その他市の業務が滞らないように、さらには6時間以内に打たなくてはならないという縛りに対応しやすいという点から、まず、市の職員の方にキャンセル分を接種していただくというのも一つの方法であるかなと考えるんですけれども、お考えをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) 集団接種に従事いたします市の職員につきましては、医療従事者として順次接種を受けております。キャンセルにつきましては、リスクの大きさやクラスター防止の観点から、在宅の高齢者に携わる方へ優先的にキャンセル枠を活用してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君
    ◆5番(菊田広嗣君) 今おっしゃっていただいたような方も大事だと思うんですけれども、そのほかにも、あらかじめきちんと優先順位といいますか、キャンセルが出た場合、行くという方を決めた上で、例えば子どもたちと関わる教諭の方とか保育士の方々なんかは、年齢が若い方も比較的多いと思うので、順位をちょっと繰り上げて、子どもたちとかと接する分、安全のためにもやって、キャンセル分を打つというふうな段取りをしていただいても非常に有益だと思いますので、ぜひ検討をいただければと思います。 最後に、中項目3の今後の課題についてお聞きいたします。 今後、ワクチン接種を進めていく上で、どのような課題が出てくると考えていらっしゃるのかを、ちょっと大まかなご質問で申し訳ないんですけれども、お聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(辻本弘月君) ワクチン接種を希望される市民が一日でも早く接種していただくために、接種枠の拡大が課題というふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 今後の課題ということで、今、部長の答弁をさせていただきましたが、若干補足をさせていただきたいと思います。 やはり現状、ワクチン接種始まった中で見させていただいた中で、一番の課題というのは、やはり問診をお世話になっておりますドクター、先生方の確保というものが一番の課題かなというふうに感じております。他の地域から先生を招聘したり、あるいは地域の先生方に、さらに効率的なワクチン接種ができるような形をお願いできるか、そういうことも含めて、先生方に頼る部分、多分にあるのかなというふうに思っております。 今後、その辺も医師会並びに地域の先生方と十分お話をさせていただきながら円滑に進めることができるように対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) 全国的にもよくニュースになっておりますような打ち手不足ですか、そのような観点からしましても、医師会の皆様とのご協力を仰ぐというのは、非常にこれから大切な課題になってくるのかなというふうに考えております。 また、本市では、先日集団接種がスタートいたしましたけれども、集団接種を実施している自治体などを見てみますと、受付や予診など、いかにスムーズにするかが、まず最初に課題となってくる問題点のようです。 また、先ほど申し上げたように、接種対象者の年齢が働き盛りに差しかかるにつれて、平日の個人接種が減り、休日の集団接種が混雑してくるのではないかなという懸念も併せてあるんですけれども、いかにして受付、予診などスムーズにして、どのように対処していくかということについて、どのような想定をして対応を考えているのかをお聞きいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 今まで菊田議員とやり取りをさせていただいていたことに尽きるのかというふうに思います。 今、現状を見ますと、国も大分早く早くというふうな話をしております。先ほどの議論の中にありましたように、15歳から12歳、65歳以下は全部出して、どこへ行っても受けてくださいよみたいな話になってくる。その中で、では市として、どういうふうな対応をしていくのかというふうなこと、決してメディアや、そういうところに踊らされるのではなくて、地域を知っているのは我々市役所です。しっかりとした、地に足をつけた対応をしていかなければならないと思っております。 要はワクチンの接種でありますので、スピーディーはもちろんでありますけれども、まず、安全に、そして安心して打っていただける。その後のフォロー、打てない方もいらっしゃいます。打った方と打てない方の差別、これをどういうふうにしっかりと我々は今から発信をしていかなければならないか、もろもろ考えて、非常に焦って、早く早く早くというふうなことがございますけれども、本宮市は人口少のうございます。そんなに大きな自治体ではありません。そこの中で、やはり本宮市は本宮市として、地に足つけながら安心してワクチンを接種していただける。それから、打てない方に対するフォロー、それらも含めながら、これから臨機応変にやっていかなければならないんだというふうに考えておりますので、市も関係者の方々と知恵を出し合いながら進めていきたいと思っております。 1回これで決めたから、この方針で行くというふうなことは、私はあってはならないというふうに思っています。 議員の皆様方におかれましても、菊田議員、この質問をしていただきました。どうぞいろいろな提案がございましたら、ご指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君。 ◆5番(菊田広嗣君) ただいまご答弁頂戴しましたように、私も考え方としては、国のほうでも結構やはりせっつかれているというようなイメージはあるんですけれども、いかにして市民の方に安心して環境を整えて打っていただくか、そして、ミスがないように丁寧に丁寧に作業していくかということが大事かなというふうに思っておりますので、質問をいたしました。 現在、全国で行われておりますワクチン接種業務は、貴重なワクチンを無駄にせず、なおかつ、今おっしゃられましたように、刻一刻と変化する状況に対応しながら効率的に進めなければならないということで、非常に難しい業務かとは思いますが、市民の皆さんの平穏な生活のためにも、今後も奮闘をお願いいたしまして一般質問を終了いたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 5番、菊田広嗣君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は11時10分といたします。 △休憩 午前10時58分 △再開 午前11時08分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。----------------------------------- △作田博君 ○議長(渡辺由紀雄君) 日程に従い一般質問を続行いたします。 次に、通告2番、議席16番、作田博君の一般質問を許します。 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 議席16番、作田博でございます。 通告いたしました復興とまちづくりについて及び公共施設における緑化の管理についての2大項目について質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 私は、今までに人災も含め多くの災害に遭遇した本宮市を見てまいりました。特に、本宮市を揺るがす過去の災害を振り返ってみますと、南町裡の大火がありました。 さらに、昭和61年8月5日の水害、平成10年8月の水害、平成23年3月の東日本大震災と、それに起因する東京電力の原発事故、令和元年10月の台風19号による大水害、令和2年の新型コロナウイルス感染症、そして、本年2月の震災等、度重なる災害に市民はおびえながらも耐え忍び、復興を目指してまいりました。 そのような中で、今回の台風19号の被害は大惨事で、想像を絶するものでございました。これらに対する国の支援策として、家屋の無償取壊しが進められたことから、町なかには空き地が目立ってまいりました。 そこで、私は過日町なかを巡回してまいりました。その結果、改めて感じたことは、通行止めの箇所、それから狭隘な道路が目に止まり、以前にもこのような状況を好機と捉え、まちづくりをしてはとのお話をさせていただいた経過がございますが、今回、特に改めて強く感じた次第でございますので、一般質問に取り上げさせていただきました。私なりに思慮した結果、一般質問で取り上げたほうがいいかなということで取り上げさせていただきました。 災害からの復興は、区画整理等による新たなまちを創造する好機に捉えるが市政を問う、これが1問であります。これらについての所見をお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 一昨年の令和元年東日本台風でございますが、ただいま議員からお話しいただきましたように、阿武隈川の越水、さらには安達太良川の破堤等によりまして、本市中心市街地に甚大な被害をもたらしまして、多くの市民の方々が避難を余儀なくされた状況でございます。 また、その後の公費解体でございますが、市内で199件の解体がございまして、特に2区から5区の南町裡地内、7区、8区の東町裏地内で空き家が非常に目立っているというような状況でございます。 昨年でございますが、この公費解体を申請された方々からアンケート調査を行ったということでございまして、160件の回答のうち、8割を超える方々が再建しない、再建するかどうか未定というふうなご意向でございました。その理由といたしましては、一昨年の台風被害、過去にも水害の被害を受けられたと。さらには土地を売ろうとしても、なかなか売れないということで、皆様、水害のない住宅地の整備を強く望んでいらっしゃるという状況でございます。 今後のこの対策といたしましては、従前に行っておりました空き家、空き地に対する対策と、この復興に向けたまちづくり、こちらは連動してまいりますので、庁舎内の関係部局によります中心市街地の今後の在り方、空き家対策について協議を行う予定となっておりまして、今月末には企画調整委員会をまず開催するとかいうことでございます。 議員からおただしのありました狭隘道路の拡張、道路の付け替え等、こちらにつきましても、今後の復興に向けた中心市街地の在り方に対する一つの手法と考えておりますので、今後どのような形で復興につなげられていくかということで、まず、庁内で議論をいたしまして、今後、議員の皆様等にもご意見を伺いながら、どのような形で復興につなげていくか検討をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 今の本宮市の町なかを見たときに、それぞれ思いといいますか、いろいろな考え方の方がおられると思います。 私は、総体的に防災や交通等の安全性、それから利便性、経済性、それから景観等も見落とすことができないと思っています。 町なかのゆとりといいますか、安らぎなども生活空間の中に取り入れる必要があるんではないか、そんな理想的な町並みができたらなと、そのように思っておる次第でございます。 特に、今、通行止めになっている安達橋からの先線、いわゆる一般的に南町裡、安楽町という、我々よく呼んでいたんですが、南町裡に行く通りが通行止めになっています。この際、どういうような形でやられるか、周りの住宅も壊されておりますので、まず、この先線をどのような考え方を持っておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) ただいま作田議員からおただしのありました安達橋からJRにかけた通称安楽町の通りでございますが、こちらにつきましては、県道側から今、車が入れないというような状況でございます。過去に本宮町時代でございますが、あそこを道路拡幅して交互通行できるような計画を立てたことがございましたが、その後のいろいろな状況等で白紙になったというような経過がございました。 先ほどもちょっとご答弁させていただきましたが、今後の中心市街地の整備に当たりましては、当然市の単独の事業だけでは到底不可能でございます。過去に中心市街地の活性化に当たりましては、都市再生整備計画、平成23年度に終わりました1期、あと現在行っております2期の都市再生整備計画で施設の整備、狭隘道路の拡幅整備等も行ってまいりました。 ただいま議員からありました路線、そのほかの狭隘道路、今後どのようにしていくかということで、現段階でどこをどうするというふうなことはまだ決定はしておりませんけれども、どのような形でにぎわいづくりに資するかというふうなことで、庁内でまず議論をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) そうですね、今すぐにはどういうふうにするか考えていないというようなお話でございますけれども、今、ぐるっと、私カメラ片手に町なかずっと歩いてきました。元中央館、映画館の前から南を見ますと、駅前通りが現在見えるんですね。こうやって見ますと、やはり狭隘なんですね、狭いんですね。あの通りが広くぽんと抜けるような道路ができれば、町なか、かなり変わるんではないかと、いいまちづくりにするためには、ああいう道路をやはり、今やっていく必要があるんではないかと、全体像を見た場合に。それは南町のほうから北町に至るまで全体像を考えながら、どういうようなまちづくりをしていったらいいかというものに、今後の問題として絞られてくるんではないかと思います。 それで、1つには、碁盤目といいますか、町なかを開発する場合に、そういう道路が必要でないのかなというふうに思うわけです。それが私は理想的なまちづくりの基本なのかなと思っているんですが、その場合に、やはり土地持っているのは、個々の市民の皆様方なので、一つの計画をつくりながらも、市民の知恵をお借りしながら、あるいは多少金がかかっても、コンサルを入れてまちづくりというのをやっていったほうがいいと私は思うんですが、その辺の一つの考え方についてお伺いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 今後のまちづくりということでございますが、議員から今ございましたとおり、事業を行うに当たりまして、まず、土地をお持ちの所有者の方々の意向、こちらが一番大事なこととなってまいります。その復興まちづくりの手法、いろいろございますけれども、ただいまお話しいただいたコンサル等というのも今後新たな計画をつくっていく中では、当然過去にも整備計画等の作成の際には、コンサル等にも業務のほうを委託したというふうなことがございます。 先ほど来の答弁となりますが、まず庁内で議論をいたしまして、当然市民の皆様、議員の皆様のお声をお聞きしながら計画の案を煮詰めていって、その段階で当然コンサル等の意見も聞いていくというふうなことで進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 町なかを見たときに、我々上から見えないですね。それで、本宮市でドローンを購入してありますので、ドローンで上空から写真を撮っていただいて、それを上から見た場合に、どういうふうなまちがいいのかな、道路を基本にしてやった場合に。それが見えてくるような感じがするんです。このドローンの空撮といいますか、そういったものを提供できますでしょうか。その辺お聞きして、町なかを撮ったものを、上空から見た、そういうものを見てみたいと思うんですが、その辺いかがですか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) ドローンにつきましては、一昨年の水害の後ドローンを活用しまして被災状況等を上空から把握しております。さらには、現在、災害以外の部門で、観光等のPR等でも、市のほうでも積極的にドローンを活用しております。 今後のまちづくりを考える中で、現状の把握というのは非常に重要というふうなことで認識しておりますので、当然我々の検討に当たってもドローンで現状把握というのを努めてまいる所存であります。 ですので、その情報を公開できないというふうなことはないと認識をしております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) そうすると、前段でも申し上げましたように、碁盤目というか、碁盤割りというようなものが浮かんでくるわけなんです。違った形で物の見方というのが出てくると思いますので、ぜひこういうことも参考にしながらまちづくりにご尽力いただければと思います。 今が私チャンスだと思うんです。最大のチャンスだと思うんです。これは建物があって、買収して、区画整理やるということも、これは大変な時間もかかるし金もかかると。今、空き地になっているものですから、これをチャンスにすばらしい本宮市のまち、できたまちを私は歩いてみたい、元気なうちに。ぜひお願いしたい。これはお願いにとどめておきたいと思いますが。 それで、次に、復興のまちづくりの項の中で最後になりますが、この件につきましては、委員長報告でもありましたけれども、産業建設常任委員会の中でもいろいろと伺ったところであります。 本年2月13日発生の福島県沖を震源とする地震による被害の中で、富士内・上沢線の道路が特に甚大な被害を受け、現在通行止めになっておる状況が続いております。この道路は、平成23年3月の東日本大震災においても同様な被害がありました。その後改修された道路でありますけれども、再度同様な状況に陥った最大の原因というのはどこにあるのか、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 市道富士内・上沢線の富士内跨線橋でございますが、議員からおただしのとおり、本年2月の地震によりまして、道路の擁壁と路面のアスファルトが被災しまして、今、通行止めという状況でございます。以前の東日本大震災におきましても、今回より大きな被害を受け、今回が2回目ということでございます。 今回も被災を受けた要因というふうなおただしでございますけれども、市内には各種大きな橋梁がございますが、富士内跨線橋、今回2回目ということで、市といたしましては、もともと田んぼの箇所に橋を架けたというふうな状況でございまして、付近の地盤の弱さが要因の一つというふうなことで認識しているところでございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 東日本大震災の折には、改良復旧が認められなかった、これが一番の原因であります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 原状復帰ということであるから、補強した形の改修は駄目だと、こういうふうなことで施工されたと、こういうことに理解してよろしいんでしょうか。 そうしますと、今回の改修については、どうなんでしょうか、その辺お聞きしたいと思いますが。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 災害復旧工事でございますが、原形復旧が原則ではありますが、今回再度道路、橋梁が被災しないように、今回の状況を十分に検討いたしまして、改良復旧で復旧工事を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) そうしますと、それらに対する補助といいますか、国の補助というのはかなりあるんでしょうか。今までは災害復旧だから、それしか駄目だよと、プラスアルファになった分は市のほうで出さなければならないのか、それとも国・県のほうでプラスアルファを出していただけるのか、その辺は見通しとしてはどうなんでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 災害復旧工事、原形復旧分については、国の手厚い補助がございます。それ以外の改良復旧部分については市の負担となりますが、こちらにつきましても、災害に関する起債の対象というふうなことでございますので、こちらを活用して対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 財務部長。 ◎財務部長(松野義則君) ただいまの災害復旧事業債について建設部長より話がございましたが、災害復旧事業債でも補助の事業債として認められた場合につきましては、今年度の元利償還金の95%が普通交付税に措置されまして、単独事業債よりも約50%ぐらい多く交付税措置がなされるということでございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 3度目になって同じような状況になったら、これ何やっているんだなんていう話になりますので、その辺は活用しながら、立派な橋梁を造られるように、道路改良ができますように、ひとつお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 富士内・上沢線につきましては、大変ご不便をおかけしておりますことをまずもっておわびを申し上げたいと思います。 復旧につきまして、内部でるる検討をさせていただきました。これはぜひ改良復旧をしていかなければならないというふうなこと。それから、東日本大震災のときよりはダメージがちょっと少ないというふうなこともありまして、いかにして改良復旧をしていくかというふうなことでの内部検討、それから、県のふくしま市町村支援機構ですとか、県の土木部ですとか、いろいろと話をさせていただきながら進めてまいりました。3度目絶対ないように、それは絶対ないようにやっていきたいというふうに思いますが、自然災害いつ何どきというふうなこともあります。しかしながら、十分耐え得る状況まではしっかりと今年度中に持っていきたいというふうに、今年中ですか、部長。今年中に持っていきたいというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 それから、前段の台風19号のまちづくりの関係ですけれども、議員おっしゃるとおりであります。ただ、中心市街地、碁盤の目にするか、それから中央をどこにするか問題ですけれども、放射線上のまちづくりを造っていくか、車をどこまでにして、歩行者をどういうふうに扱っていくか、大きな形の中での絵を考えていくという必要もあろうかと思いますが、今の状況を地図に下ろしてみますと、大規模な地域を一遍に改修するというふうなまでには至っていないというふうな状況であります。 ですから、その地域地域のコンセプトをしっかりと押さえながら、昔のように家が密集しているのが本当にいいのかというと、こういう形になってしまったからではありませんけれども、新しいイメージのまちづくり、地域づくりというのもあっていいのではないかというふうに考えております。その辺踏まえまして内部で検討をさせていただきたいと思っておりますので、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 未来輝かしい本宮市のために、ひとつご尽力いただきたいと思います。 次に移ります。 公共施設における緑化の管理についてお伺いをいたします。 市の管理する樹木の剪定、あるいは伐採等の現状をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 市の管理する公園等の現状でございますが、まず、児童公園含めました都市公園の維持管理につきましては、地元の町内会や協力会の皆様、さらにはシルバー人材センターへの委託を行いまして、草刈り、簡易な樹木の伐採、樹木の消毒などを行っております。 また、地元の方々や利用者からのいただいた情報によりまして、不具合のある樹木につきましては、随時専門業者による確認と伐採等を行っているというのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 私は身近にいるものですから、どうしても菅森の山とか、そういったものに目が行ってしまうんですが、公園の中には植栽された樹木、それから自然に生えて成長した樹木が混生林となっている箇所がございます。 特に、菅森の山がその一例でありますけれども、片一方は、財産管理地である地域も、私は花山公園として一帯ではないのかなと、そういう思いがあるわけなんですが、実際には管理が分かれているという状況なんですね、現時点。以前にも一般質問で、それは統一した形でできないかという一般質問をさせていただいた経過があるんですが、それで、その中に300年とも400年とも言われるような桜が存在しています。これらの景観が、周りの立木が大きくなってしまったために、安達太良山を借景とした景観が大変すばらしかった。その覚えが市民の中にはずっとあるわけですね。 ところが、現在は、それがなくなってしまった。そういう状況を解消していただきたいという、市民の間では出ております。今年の桜のシーズンではございますけれども、本宮高校の先生をされた方が福島に在住しておりまして、奥さんと2人で花山公園に来たと。そうしたら、残念ながらここからきれいに見えた花山が見えないですねと、私はそういう花山公園が大好きなんです、そういう方がおられるということなんです。 ですから、あの地区の一帯の皆様方は、小さな頃からあの地区で子どもの頃、そり滑りをしたり、スキーをやったりという思い出の場所でもあるんですね。あそこ一帯の公園というのはすばらしい公園で、歴史的にも伊達政宗が人取橋の戦いに備えて、その前夜、そこで作戦を練ったという場所でもあるんです。 それで、ぜひとも、そういう樹木の管理というものも含めて、ひとつ今後どのような形で進められていくのか、公園管理についてお聞かせをいただければと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 花山公園でございますが、議員からおただしのとおり、都市公園の部分と普通財産の部分もありますが、公園ということで建設部のほうで一括してご答弁をさせていただきます。 花山公園につきましては、都市公園分については、以前地元の有志の皆様により維持管理をいただいておりましたが、現在シルバー人材センターへの委託による管理となってございます。 議員からお話しいただいた古木の桜でございますが、こちらにつきまして、私も現地のほうを調査させていただきました。桜に至るまでの通路につきましては、地元の皆様によります除草等をしていただいている状況でございますが、そちらから安達太良山方面につきましては、大きくなった杉の木等で視界が遮られているというような状況でございます。この部分につきましても、今まで除草等の管理について、市有地でありながら地元の皆様の好意によって、市のほうで余り実施していなかったというのが現状でございます。 景観に配慮した木の伐採でございますが、現地を確認しましたところ、かなりの急斜面に、安達太良山方面のほうに木が生えているというような状況でございます。 対応につきましては、今すぐできるものと、長期的にわたるものがそれぞれございますけれども、今まで市のほうの管理が行き届いていなかったという点がございますので、今後できるところから対応をさせていただければと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 私は、例えば管理する上で、担当課が違ってもいいんです、総体的に管理がちゃんとなされていれば。ただ、管理する上で、そっちの管理だの、こっちの管理と言っていると責任がないんではないかと。だから、それなら一本化にしたらどうですかと、こういうことなんですよ、一つに。その辺もぜひ検討してください。 今、部長、私のほうでやりますというようなお話があったようですが、その辺統一した見解でひとつお願いできればと、こういうふうに思うんですが、どうですか、その方向で。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 今年4月の組織の見直しで、公園緑地係というものが一つできております。財産区分は行政財産、普通財産いろいろございますが、統一的なやり方、管理の仕方ということで、その新しい係のほうで検討しながら管理をしていきたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) そういう意味で、今回新しい組織の中でよかったなと私は思っています。 それで、例えば、みずいろ公園の話になりますと、公園ができて、平成5年5月にオープンということで、みずいろ公園ができたわけです。あれから28年何とたっているんですね。そして、つい最近も子どもたちが、この暑い日差しの中で水浴びを楽しんでいるといいますか、そういう状況が見受けられた。そのときに、やはり木立がないんですね。28年たてば、かなり大きな木立があって、その下で暑い日差しを避けるようにして、お父さん、お母さんと子どもたちが一緒に食事をしたりと、そういうシーンがあってもいい。しかし、公園の管理は、私は十二分になされていると思います。しかし、樹木の管理については、ちょっと不十分でなかったかなと、そのように思います。 これからの管理につきましても、特に道路側のケヤキの木なんかは衰退しているというような状況がありますので、これから管理の面で目を光らせながら、いい樹木を育てていただきたい、そのように思いますが、管理の面でいかがでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) みずいろ公園でございますが、県道側の樹木につきまして、枯れた木等が見受けられるということでございますので、県道側の樹木について、植え替え等も含めて実施するということで、今内部のほうで検討をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) ぜひ検討していただいて、真夏の暑いさなか、木陰に涼めるような、そういう状況ができればなと思っております。 次に、病害虫の管理についてお伺いしたいと思います。 公共施設等、都市公園、あるいは学校、公民館とか、いろいろ生えているわけなんですが、特に桜とか、あるいはマユミの木とか、そういったものに地衣類が付着しているんですね。これはいろいろな方々が、あの地衣類がたかると木が弱るんだという考え方と、あれがたかるから木が弱るんだという考え方があるんですが、私がちょっと今まで研究したところによりますと、あの地衣類、一見コケのように見えるんですが、実際はコケではないんです。地衣という地衣類なんです。それがたかると著しく木が弱ってしまいます。 したがって、これらの管理、例えば花山公園のソメイヨシノ一帯は、今瀕死の状態です。あれ間もなく枯れます。ですから、今のうちに何とか手を尽くしていただきたい。それには市全体のそういう地衣類が付着している樹木、弱っている樹木の把握をまずしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 議員おただしの地衣類でございますが、コケのように見えますが、菌類と藻類の複合体ということで、こちらにつきましては、木が弱ってくると、この地衣類がつくというふうな状況でございまして、この地衣類についての対応というふうなことでございますけれども、現在まで市といたしまして管理する公園等の樹木の地衣類の現状についての調査等は行ったことはございませんでした。 この地衣類でございますけれども、今後木を弱らせるというふうなおそれがあるものでございますので、まず、全部の公園の調査というのは不可能でございますけれども、ある程度の公園、まずピックアップしまして状況のほうを調査していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 身近なあるやつで、そこのすぐ公園のマユミにもかなりなっています。それから、玄関の前に太いマユミもあります。あそこにもなってきました。花山公園にあるソメイヨシノもすごいんですね、下から上までびっしりなんです。そこにあるのソメイヨシノ一帯全部なんです。あれ間もなく全滅ですね。 ですから、今のうちに手を加えれば何とかなりますので、これ、いろいろなところ、私見て歩いています。例えば春の桜なんかもかなりありますので、最近見に行ってきたんですが、あそこに要田駅から5分のところにお寺さんがあって、そこのしだれ桜もやはり300年ぐらいたっているんですね。その木にも、こういう太い木なんですが、たかっているんですよ。それで、そこのお寺さんにお聞きしたら、数年前に業者にお願いしてやったと、それはワイヤブラシでこうやったと、とても取り切れなくて、またなってしまったんですというようなお話を聞いてきました。 そこにつきましては、私がこうやればいいなというのは、やはり水圧で、高圧洗車のようなやつで弾けば割合簡単に取れるんです。ですから、1回全体像を把握しながら、やれるところからテスト的にやってみて、一番いいのは、消防の放水してやれば、かなり簡単に取れるんです、状況は。その処置は後からとしても、取りあえず、市全体、全体というのは、学校関係とか、教育施設、公民館とか各地にありますので、そういうところを、まずその実態を把握していただきたいと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 実態の把握ということでございます。まず初めに、都市公園のほうの状況、こちらにつきまして、どのような形になっているか、先ほどの答弁のとおり、何か所かピックアップして調査を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君。 ◆16番(作田博君) 我々も、そういう、目で見ながら対応してまいりたいと思います。 私ら、いつもサークルで、桜の会という会でいろいろやっているんですが、この間も、どうやったらいいかということをいろいろテストしてみました。普通消毒機械、市のほうで貸出ししていますね、あれでやるんですが、やはりあれでは水圧が弱いんです。ですから、あれよりももっと強くて遠くというと、どうしても水の量とか、そういったことを考えると、これ消防団に頼るしかないかなと、そういう思いもするんです。消防のほうは後からにしても、把握していただいて、危篤状態である状況から一日も早く脱していただきたいというふうに願っております。 前段で菊田議員の新型コロナウイルス感染症の質問等もございましたけれども、まだまだ予断のできない状況でもございますので、職員の皆様方も市民のために、さらなるご尽力をいただきますようお願いしつつ、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(渡辺由紀雄君) 16番、作田博君の一般質問を終わることにいたします。 ここで、昼食につき暫時休憩いたします。 再開は午後1時ちょうどといたします。 △休憩 午前11時45分 △再開 午後1時00分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。 早退の通告が、15番、伊藤隆一君よりありましたので、報告を申し上げます。----------------------------------- △磯松俊彦君 ○議長(渡辺由紀雄君) それでは、日程に従いまして、一般質問を続行いたします。 議長より申し上げます。次の通告3番、磯松俊彦君の一般質問において、農業委員会所属の質問も含まれておりますので、農業委員会事務局長の出席許可の申出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。 それでは、通告3番、議席1番、磯松俊彦君の一般質問を許します。 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 議席番号1番、みらい創和会の磯松俊彦です。 さきに通告しました項目に沿って、一般質問させていただます。 大項目1番、本宮市農業振興対策について。 中項目1番、市内の遊休農地の現状はです。 市内道路から水田の作付状況を時折眺めますと、田植の時期を迎えるごとに、遊休農地が増加しているように見えます。市当局におかれましては、農地法52条3に定められた農地台帳のほか、農地に関する地図の作成等、公表の取組の一例として遊休農地の地区別における面積等のデータ作成に関する状況についてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) それでは、農地台帳と遊休農地に関するおただしでございますので、農業委員会のほうより答弁をさせていただきます。 令和元年度に市内に10アール以上農地を所有している地権者を対象に、農地台帳に関する調査を実施しております。その調査結果を基に、農地の利用状況や遊休農地の状況、さらに、所有者の農業経営の意向などを反映した地図を地区ごとに作成をしまして、人・農地プランの実質化へ向けた集落での話合いの場で公表を行ってございます。令和2年度は、糠沢地区で話合いを実施させていただきました。 また、遊休農地とか荒廃農地の現状把握については、毎年8月から9月までの2か月間、農地パトロールを実施しておりまして、その際に調査をしてございます。遊休農地や荒廃農地につきましては、データにつきまして把握をしまして地図は作成しますが、公表自体はしてはございません。地図につきましては、農業委員とか農地利用最適化推進委員が、その地図を基に農地利用の最適化に利用をしてございます。 農業委員会としましては、農地利用の意向に関する地図が、遊休農地の発生防止や対処方法を検討する上で効果的な手段となることから、今後も集落等での話合いの場などで活用をしていきたいと、そのように考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 遊休農地所有者の農業への取組状況、就労者の方の業種の状況及び世帯居住の状況に関する市当局の分析についての方向性などはいかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) 農地台帳に関する調査におきまして、農地所有者の農業への取組状況につきましては、1筆ごとに保有農地に関する経営の現状を調査してございます。農地台帳に関する調査に併せまして、人・農地プランに関するアンケートも実施をしまして、将来に向けた農業経営の意向も調査をしてございます。就労者の業種の状況及び世帯居住の状況につきましては、その調査項目には入っていなかったため、把握はしてございません。 農業委員会では、引き続き農地利用の意向調査等によりまして、所有者の土地利用の意向と現状の把握に努めまして、少子・高齢化や就労形態の多様化によります就労人口の減少等の課題に対応していきたいと、そのように考えてございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 遊休農地の所有者の方が行方不明もしくは不在の場合において、その問題点についての分析と対策に関しての市の方針をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) 農地所有者が不明もしくは不在の場合、遊休農地の発生と拡大につながる懸念がございます。 今のところ、所有者不明の遊休農地につきましては、発生はしてございません。農地所有者が不在の場合につきましては、農業委員、あと農地利用最適化推進委員と連携をしまして、地域の農業担い手に対しまして農地利用のあっせんなどを進めまして、集積、集約をしていきたいと考えてございます。 今後、農地所有者が不明な農地が発生した場合につきましては、農地中間管理機構と協議を行いまして、農地法に基づく所有者不明の遊休農地の公示制度というものがございますので、そちらを利用しまして、農地中間管理機構が利用権を取得して担い手に貸し付けることによりまして、所有者不明の遊休農地を活用していくというようなことで対応していきたいと考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 遊休農地に至るには、必ずそうなるだけの理由があると思います。利用意向調査に併せ、その理由を明らかにし、解決するための施策を企画し、住民の方に向け用意することが求められていると考えます。ご見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(橋本信人君) 農地利用意向調査でございますが、遊休農地所有者の意向に合わせて、農地中間管理機構への貸付けの誘導や定期的な耕期、あとは保全管理などの指導を行いまして、遊休農地の解消に向けて取り組んでございます。 農地が遊休農地化する理由としまして、少子・高齢化や後継者不足など農業人口の減少が上げられますが、これは所有者だけの問題ではなくて、地域全体での話合いを基に解決すべき課題となってございます。農業委員会としては、地区ごとに人・農地プランの実現に向けた話合いを推進しまして、遊休農地となった原因も話し合いながら、所有者と担い手、さらには、地域の人が主体となって、地域農業の将来を考える機会を積極的に支援していきたいと、そのように考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。
    ◆1番(磯松俊彦君) 地区ごとの話合いが大切であろうかと思います。また、遊休農地の削減といっても、農地を耕す方と事業としての採算性がそろわなければ、計画は絵に描いた餅であります。遊休農地の削減に向けての人材確保と、採算面についての住民へのアピールに関しての研究の取組についてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) それでは、お答えしたいと思います。 市では、農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想というものを作成しておりまして、その中で、効率的かつ安定的な農業経営の目標を掲げております。農業従事者1人当たりの所得を350万円程度とし、1経営体当たり480万円程度、年間労働時間を1,900時間程度の水準を確立することを目指しておりまして、目標達成のための経営類型の基準を示しているところです。 新規農業者については、市の認定農業者育成支援事業補助金におきまして、新規農業者が含まれる場合は補助率を5%上乗せするなど、新規就農者を取り込む対策を講じているところです。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) ぜひ目標達成に向け、成果を上げていただきたいと思います。雑木が生い茂っている遊休農地の耕地は、農業振興の面からはもちろん、景観的にも、また防災上の観点からも好ましいものではありません。諸制度を活用した行政機関としての計画的な取組に期待いたします。 次に、中項目2番、優良農地保全へ市の取組みはです。 平成19年、本宮町と白沢村が合併しました。従前より白沢村は農業振興の村でありましたが、当地域の立地条件は合併によって変わるものではありません。国道が走っていない白沢地域の産業振興において、優良な農地の保全は引き続き重要な意味を持っていると考えております。比較的平たんで日当たりがよく、土壌に優れた優良農地の保全に、どのような取組を行っていらっしゃいますでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 農業振興地域の整備に関する法律6条によりまして、農業振興地域を指定しております。その中で、同法10条の規定に基づき、農業上の利用を確保することが必要である土地が、農振農用地になります。基本的に、優良農地は農振農用地としての網かけをしておりまして、法の規定により農振除外・農地転用が認められるものでなければ、農地以外の利用はできないこととなっております。 農振農用地としての網かけをすることで、優良農地の保全を図っております。農振農用地としての網かけのない農地につきましては、今後の農業振興地域整備計画の見直しの際に行われる基礎調査により、判断をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 良好な日照条件と優れた土壌を備えた優良農地は、一旦農地転用してしまうと、復旧はもちろん、代替地の確保も困難な特徴を有しております。市の土地利用計画において、農家の意見、農政課の専門的な知見、どの程度共有されておりますでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) それでは、農家の意見としては、農業者団体等の代表者が委員として組織されております経営及び生産対策推進協議会におきまして、農用地についての意見を聴取しておるところです。専門的な知見に関しては、農業振興地域の整備に関する法律に沿って計画等を策定しておりまして、経営及び生産対策推進協議会においての法の規定の説明を行い、共有を図っているところです。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 各部署で個別に企画をするだけでなく、広く知見を集め、市内産業振興において、大局的、政策的にコントロールすることで、地域の魅力ある産業育成、人口対策、自治体としての魅力向上につなげるような取組、公的機関でなければできないことであります。現時点において課題があること、現在持っている解決策などについてもお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 先ほど申し上げましたとおり、農業の魅力ある産業として位置づけるために、農業者の収入が安定的になるような施策ということで計画を立てております。 現制度では、経営所得安定対策の制度として、水田において対象物を作付、栽培することで、一定額の耕区対象となる産地交付金等がございます。現制度の活用により補助活用取組者を増やし、農業収入の安定と担い手の育成と農業生産の増加を図りたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 今やっていらっしゃるような政策において、何か課題があるのかなと思ったので、お伺いしました。再度お伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 課題ということにつきましては、やはり安定的な収入を得るということが大切でないかと思いますので、そちらについて、市のほうで支援できる部分について支援を行っていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 都市計画法施行令8条に定められた技術的基準によれば、優先して市街地化を図るべき区域として、災害の発生のおそれのある土地の区域及び優良な集団農地、その他長期にわたり農用地として保存すべき土地の区域を含まないものとされておりますが、当局におかれましては、既存の計画にこうした基準に合致しない内容があるか、調査するお考えをお持ちでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 都市計画法施行令8条では、優良な集団農地は市街化区域に含めないとされておりますが、本市におきましては、市街化区域の設定はございません。 なお、この施行令8条では、用途地域の設定に当たっては、原則として農振農用地は含めないとなっておりますが、本市で昭和60年に旧本宮地区、高木地区について、用途地域の設定を行いましたが、その際に、農政部門との協議を行いまして用途を設定ということで、その際に農振の除外を行っているということでございます。当然用途設定の段階では、農政部門との十分な協議、調整を行っておりまして、市街化すべき地域としたことから、現段階では調査等の実施は予定しておりません。 将来、他の地域におきまして何らかの土地利用の変更が必要になった場合については、農政部門も含めまして、土地利用の調査を実施したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 優良農地を保全することをもって、なお本宮市全体としての付加価値、構造につながる総合的な企画の立案及び推進への先進的な取組が必要ではないかと思いますが、今後の具体的な見直しが必要かなと思うところであります。 また、田園住居地域の指定など、優良な農地と住居の需要を両立させる取組など、これからの土地利用計画策定に工夫が求められていると思いますが、ご見解をお願いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 本市におきまして、用途地域、優良な住宅地としては、高木地区を指定しております。当然、用途の設定においては、農政部門との調整を行ったところではございますが、なかなか宅地化が進んでいないというような状況でございますので、今後は用途の緩和を含めまして、定住対策に資するため、住宅の張りつきが進むような形での施策を取ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 先ほどの答弁に関してなんですけれども、住宅化がなかなか進んでいないという中で、今現在ある水田、これ、立派に作付されておりますが、これをあえて住宅化を推進する必要があるのかについてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 今、宅地化が進んでいないというお話でしたが、高木地区を指していると思います。高木地区につきましては用途がかぶさっておりますので、住宅専用地域としての土地利用を進めていくと。その間、耕作をしていただくという形になっております。 優良農地と言われましても、農家の方には、農地を手放して開発してもらいたいという意見も多々ございますので、守っていく農地と開発していくべき農地ということを使い分けしまして、市の今後の土地利用に結びつけていきたいと考えています。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) ですから、農用地と住居地域の需要を両立させるような工夫というものは、これは工夫次第でできるのではないかと思いますが、その辺りの研究の見通し、お伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 磯松議員、農用地とそれから住宅用地、これを上手に組み合わせることは可能ではないかというふうな話をされておるんですか。そういうご質問ですか。 そういう形で高木地区は指定しているんだというふうに、私は思っております。また、社会情勢のいろんな変化の中で、企業の進出やら、この本宮の立地条件、物流、製造業、いろんな形の中で、農地の転用をしていかなきゃいけない、そういう状況もございます。 先ほど総務政策部長からお話がありましたように、この農地をずっと続けていきたいと、農家としてのなりわいをしっかり担保して、農業者として続けていきたいという方、いらっしゃいます。その逆の考えの方もいらっしゃいます。そこの中で、市として一遍に網かけをして、ここはこういう状況ですから使えません、駄目ですと言っていくことが、本当にいいんだろうかというふうなこと、これは需要と供給のバランスというのもあろうかと思います。 磯松議員のおっしゃること、非常に理想的な話なんですけれども、現在の中で、どういうふうな形の中で進めていくか、その辺については、今ある制度、それをしっかりと利用させていただきながら、フットワークよく市民の皆様方、それから土地を必要とされる皆様方、それに対応できるか、これは産業部、農業委員会、建設部等々、一体となって守るべきもの、それから開発として展開していくもの、しっかりと明確にしながら進めていき、かつ、スピーディーな作業が必要になってくるというふうに考えておりますので、大変いい質問をしていただきました。これからの課題であると思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 中項目3番、土地利用計画における取組みと改善案は。 日本の農業生産における日照条件や土壌など、農地としての付加価値の重要性は、農産物に市場的な付加価値が求められる現代にあって、今後ますます高まることと予想されます。 このことから、市行政が部署連携的に農地利用対策に取り組む必要があるのではないかと思います。本市の土地利用計画における、これまでの農業振興の位置づけについて確認しておきたいと思いますので、ご答弁をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 土地利用計画における農業振興の位置づけということでございますが、本宮市農業振興地域整備計画書におきまして、農業振興における土地利用の方向性を示しているところです。本市の農業は、水稲を基幹物として、野菜、果樹、畜産等、複合形の多様な形態で展開しておりますが、担い手不足による農地の遊休化が増加傾向にあります。 市としては、地域の特性を生かした農林業の振興を基本的な施策として位置づけ、担い手の育成、確保、農産物の消費、販路の拡大、遊休農地の解消と生産拡大、農林業基盤の整備を基本事業として掲げております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 土地利用の計画、この議論において、農業の特性、専門性を踏まえた知見を持ち、共有することを前提とした取組を行うことについての市当局の今の状況、関係団体との協議の状況についてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) それでは、先進的な取組を行うための市の研究の状況ということですが、先ほども申し上げましたが、農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想ということで、そちらのほうを策定しておりまして、周辺市町村で展開している優良事例を踏まえまして、経営類型に関する資料を示しております。 この基本的な構想におきまして、周辺市町村の優良事例を参考とし、農業特性を生かした指標を示しております。今後の農業振興のためにも、市の研究、農業者団体等からの意見の吸い上げは必要であると思われますので、情報収集や効果の検証に努めていきたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 土地利用計画の策定及び運用に当たって、農地として優良な土地については、立地する地域に関わらず、農地としての保全に向けた土地利用計画の見直しなどが必要ではないかと思っているところでありますが、農業の事業としての魅力や採算性が土地の優良度と関連性があり、そしてまた、行政機関が市民に農業への就農を呼びかけておられる以上、土地利用における他の自治体の取組について、まさにさらに研究することが必要であると思います。 また、本宮市は、今日に至るまで農業生産が盛んな市であります。これは、市民がこれまで地域において担ってきた大切な役割であり、また、市の持ち味でもあります。農業の事業関係をここまで悪化させてきた旧弊に捉われることなく、行政機関と市民が連携し、制度を工夫し、経営を工夫して、日本の農業を次世代につないでいくことを期待するものであります。 中項目4番、養蚕技術伝承の取組みは。 白沢ふれあい文化ホールには、昔使われていた養蚕の道具が展示されておりますが、現在本宮市内において養蚕に取り組まれている方は何軒おいでか、お伺いします。 また、本市においては、従前市場に高い評価を受け、ブランド品としての価値があった和木沢絹がありましたが、旧和木沢村地域における養蚕の状況についてご存じでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 養蚕農家の現在の市内での状況になりますが、こちらは、現在の養蚕農家は4軒となっております。また、旧和木沢地域における養蚕の状況でありますが、こちらは、現在の高木、和田、糠沢地区になりますが、養蚕農家は1軒のみとなっております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 付加価値を持ち競争力があった本市の養蚕技術が、今、絶滅の危機に瀕しております。付加価値と信用を基礎として形成された貴重なブランドを伝承し、後世に残していくための取組が、我々の世代には求められているのではないでしょうか。ご見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 現在の養蚕農家の状況を申し上げますと、高齢化が進みまして後継者が不足している状況になります。 先ほど委員からも出ました白沢ふれあい文化ホールで展示されております、白沢地区の養蚕の歴史を象徴します白沢の養蚕関係用具331点、こちらのほうが、平成20年3月に国の登録有形民俗文化財となっております。当時の養蚕業の歴史を後世に伝えるものとして認識しております。 市内では、現在4戸の農業者が養蚕農業を行っております。この農業者に対しまして、今後も養蚕業が続けられるよう、市としても県と連携しまして支援を行っていきたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 現在、養蚕に取り組まれている4戸の方々に対する今考えている支援策について確認しておきたいので、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 昭和30年頃は、養蚕の農家、非常に多くて、米の生産よりも収入があったというふうに聞いております。現在、なかなかそういう状況でないということで、4軒になっております。 市独自の支援というお話でしたが、まず、養蚕農家とお話合いをする機会を設けまして、農家の方がどういった要望があるか、その辺も聞き取りをした中で、市としての支援策というものは考えていきたいと考えています。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 時代の変化への対応は当然必要ではありますが、時代により地域の立地条件まで変わるわけではありません。そうした中で、時代を育成する学校教育における伝統産業の紹介についてのこれまでの取組についてをお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 学校現場で子どもたちの学習の取組でございますが、まず、地域産業につきましては、小学校3・4年生の社会科の学習の中で学んでおりまして、今後とも地域について学ぶことを通しまして、自分の住む地域を再認識するとともに、地域への誇りや愛情を育みまして、地域の産業を受け継ぐ意欲を育ててまいりたいというふうに考えております。 養蚕についてでございますが、養蚕について特化して深く学ぶという機会は少ないのですが、昔の人の暮らしを学ぶ中で、その様子に触れる場合がございます。また、今年度、和田小学校の3年生なんですが、養蚕体験教室の出前講座として、繭から糸を取るというような授業をやる計画も、ちなみにございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 和田小学校の取組、大変いい取組だと思います。学校教育における紹介のほか、職業紹介の場や社会教育の場での紹介など、行政機関が部署横断的に検討できることは、ほかにもあるのではないでしょうか。今後のこの分野における取組についての市当局の思いをお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 先ほど産業部長の答弁にもございましたが、白沢ふれあい文化ホール、こちらには、常設展として白沢の養蚕の道具ですね、こちらを展示しておりまして、国の登録有形民俗文化財になっております。こういった古い養蚕の道具を常時展示して、養蚕がかつて白沢村の主要産業の一つであったというような、学べる施設になっておりますので、これらを貴重な資料として後世に伝えてまいりたいと思います。 また、子どもたちの学習で白沢ふれあい文化ホールなどを訪れる機会もありますので、そういった機会に、子どもたちが学習する場面が出てくるかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 地域の特性を生かし、地域の活力を求めようとしての成長に生かすような産業育成の在り方を期待しております。 大項目2番、白沢地区振興策について。 中項目1番、和田小学校児童数減少に対策は。 本年3月の総務文教常任委員会で、和田小学校の児童数が64人になっており、学年別の授業ができていないと聞きました。このことは、市内の公立学校の間で教育環境に差が出ているということではないでしょうか。当局のご認識をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) おただしのとおり、和田小学校、64人という小規模校でございますが、児童数の減少によりまして、4年生、それから5年生、こちらが複式学級となっております。ただし、複式学級といいましても、学級の担任を4年生、5年生が1人で行っているというもので、学級活動、それから体育、これ以外は学年ごとに授業を行っております。逆にいうと、学級活動と体育以外は普通の通常学級と同じでございますので、他の学校と教育の環境における差は出ていないというふうに認識しております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(松井義孝君) 補足をさせていただきます。 本年度4月、昨年度のコロナ禍におきまして、各小・中学校長におきましては、子どもたちの実践的な活動、そして自己存在が発揮されれば、それを通して子どもの笑顔あふれる学校づくりということでお願いしているところでございます。 その中で、和田小学校さんにつきましては、6月1日に行われました南達方部小学校交歓陸上競技大会、そこで男子チームが優勝しました。これは本当に画期的なすばらしいことだと思います。子どもたちが目標に取り組んで、一つ一つ前に向かってやっているというふうなこと、この取組をまた下級生も見ていると、そういう姿を大事にしていきたいなと、こういうように思っております。また、その背景にありますのは、地域の力、そしてPTAの皆さんのご協力、ご支援、それがあってからのことだというように考えております。 さらに、部長のほうから複式学級という話がございましたけれども、複式学級におきましてもメリットがございます。といいますのは何かといいますと、少人数なものですから、学習スタイルが身につきやすい、定着率が早い、あと、例えば、5年生の算数のような系統的な学習におきまして、5年生の問題が分からないと、すぐ4年のところに行って聞くというふうな、そういうふうな即時性、瞬時性ということで、大変複式学級においてもメリットがあるというふうなことで、私どもにおきまして、その授業の学習指導の工夫、そういうものを生かしながら、話し合いながら、子どもたちの力を引き延ばしていくということで、取り組んでいくようにしたいと思います。 私のほうから、以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 学校児童数減少対策に関して、町内連携について、市当局の現在の状況と課題についてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 児童数減少ということでございますか、相対的な人口減少対策ということでお答えをさせていただきたいと思います。 本市における人口減少の対策としまして、自然動態の減をいかに減らすか、社会動態をいかに増やすかと、こういった双方の施策が必要でございます。その中で、子育て世帯をどう増やしていくか。そのために、本市におきましては、保育料、医療費の無償化、保育士の確保、子どもを産み育てやすい環境づくりとして、庁内横断的に取り組んでおります。 本市は、人口の減らない自治体を目指しております。そのためには、子育てや健康、福祉、雇用など、様々な分野において、本市での生活環境の向上に向けまして、総合的に対応していくことが必要であると考えております。小学校の児童数だけの問題に捉われず、全庁的に課題や目標を共有しまして、今後も横断的に取り組んでまいりまして、この減少対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 次に、和田小学校についてです。 和田小学校は、明治6年開校で、近代日本において最も歴史ある学校の一つと言えますが、これまでの建て替え等により、古い時代をしのばせるものはほとんど残っておりません。ただ、僅かに校門に古い門柱が建っています。この門柱のように、学校施設に関する歴史的由来を解説する看板等の設置についての市当局のお考えをお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 和田小学校を含め、白岩小学校、糠沢小学校も同時期に開校しておりますが、今のところ、和田小学校の門柱の由来を解説する看板ということを、今すぐに設置の考えはありませんが、和田小学校の校舎内には、明治37年当時の和田小学校の絵画ですね、絵ですが、絵画や、それから昭和35年当時の写真ですね、これなんかも掲げられております。こういった資料を有効に活用しながら、子どもたちに学校や地域の歴史を学ばせたい、伝承させたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 学校の歴史と地域社会の伝統に関する教育というのも、学校の教育環境として付加価値あるものと考えております。 そこで、市内小学校において、地域の歴史や伝統文化、地域の産業についての教育活動の現状はいかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育長。 ◎教育長(松井義孝君) 地域学習におきましては、小学校社会科副読本、「私たちの本宮市」という冊子がございます。それを作成しまして、3・4年生の中学年におきまして、地域の産業とか市の移り変わりとか郷土の伝統文化について学ぶ機会を持っております。また、本だけではなく、地域のボランティアの方を講師に招きまして、そこで実際の先人の苦労とか歴史とか、そういうことについて話を聞く時間を設けております。 また、それが5年生になりますと、5・6年生におきましては、本宮市から離れて、今度は県の学習というふうに移り変わっていきますので、例えば、宿泊学習とか修学旅行で会津に行ったとかというふうな形で、本宮市とそこのところの違いとか、そういうのを比較しながら、地域学習を深めているという具合でございます。 今後とも、地域、ふるさとを学ぶことを通しまして、自分たちの住んでいる地域、それを再認識しまして、地域への誇り、愛情を育てていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 児童にとっての生活圏である学区周辺の歴史や産業を分かりやすく紹介する冊子の作成など、白沢村時代には行われていたようなんですが、本宮市として追加の取組についての見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 教育部長。 ◎教育部長(菅野安彦君) 子どもたちが使う資料についてのおただしですが、今のところ、また改めて地域の紹介の冊子の作成は予定してはいないところなんですが、これに代わる資料として、以前に「白沢地元学」という、白沢地元学推進委員会が編集されました冊子がございます。この冊子は、和田地区に限らず、白沢地区のそれぞれの史跡や名所、それから年中行事なども非常にまとまっております。さらに、その後、「本宮地元学」というのも、本宮地区の冊子もつくられておりますので、これらを活用しながら、子どもたちに郷土の歴史を学んでいきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 今の議論を聞かせていただきまして、本市の中で、その地域の特徴というのはありますけれども、白沢の子どもたち、本宮の子どもたち、これはありません。本宮市民として大切な子どもたちであります。皆同じ状況の中で、同じ資料を提供させていただきながら、本宮を学んでいただきたい。その中に、各地区の特色があるというふうなこと、これは当然お話をしていただいて結構でしょう。ただ、白沢地区、本宮地区、これをいつまでもやっていてはいけない。もうすぐ合併して15年たちます。本宮市の大切な子どもたちとして、この市民、育つ子どもたちは、本宮の歴史を勉強し、そして、先ほど教育長から話があったように、福島を学び、日本を学び、世界を学んでいくということが大切なのではないでしょうか。その辺は、どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 もう一つは、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが地域のことに対してお話をして、これは大切な家庭教育の一環であります。そういうものを通しながら、学校、社会、家庭、それぞれの教育を生かしていきながら、すばらしい子どもたちを育成していければと思っておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 本宮市民として立派に成長することを期待して教育するというお考えに共感します。ただ、子どもたちにも成長過程がありますので、まずは、小さいうちは自分の学校の周りから学んでいくという考え方もあるのではないかと思いました。今後も市のご努力に期待いたします。 中項目2番、地域レクリエーション施設の今後は。 市内における公園や地区レクリエーション施設で、一部施設が使用禁止になるなど、通常の整備がされていない施設の有無についての市の調査で指摘があればお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 使用禁止になっている施設の有無ということで、市内公園ということですので、農村公園及び都市公園につきましても、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。 農村公園のほうで使用を中止している場所ですが、岩角農村公園の鉄骨製階段の踏み板部分が木製でありまして、そちらのほうが腐食して、現在利用できない状況となっております。 あと、都市公園のほうになりますが、現在使用を禁止している遊具につきましては、花山公園のシーソー1基、東町裏公園の滑り台1基が使用中止となっております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 市内の公園においては、散策がそのままちょっとした運動コースになるような施設もあります。これは、その施設が複合施設として整備できる可能性があることと考えています。現時点において、利用者は少ないから予算かけられないという流れでは、やはり利用活動の可能性は広がらないのではないかなと思うわけなんですが、やはり他部署の取組との連携により、その地域の魅力発信、交流人口増加の人口対策につなげるような公園管理の在り方もあるのではないでしょうか。ご見解をお願いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 農村公園のほうの部分についてお答えさせていただきたいと思います。 農村公園の中には、遊具や広場、あと遊歩道など、あとアップダウンなど、起伏のある公園もあります。散策や運動に魅力的な公園もありますので、公園利用の対応性を模索していくとともに、多くの市民に利用していただける公園を目指していきたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) こうした公園施設の整備により、市民の健康と生活環境の向上につながることに期待しております。 中項目3番、地域活動に関する本宮地区との違いと対策は。 市民の方々が地域において担っている、市からの役割の委託や地域活動などの負担について、白沢地区と本宮地区の間で今も違いがあると聞いたことがあります。こうした違いは、居住地区の人口規模にかかわらず、役割の割当てが行われていることに原因があるのではないかと考えています。このことが住民の負担感として感じられ、移住を希望される方が移住先を検討する際には、負担感の違いとして受け止められる可能性があります。こうしたことに対する市役所のこれまでの対応、住民の方の負担感に違いがあることについての当局の見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) まず、地域活動に関する地区別ということで、本市といたしまして、白沢地区、本宮地区ということで違いがあるというふうには考えてございません。地域活動における負担感の違いがあるということにつきまして、市のこれまでの対応でございますが、各行政区長さんで構成していただいております区長会の連絡協議会がございます。その中で、地域における問題など、様々な意見交換をしていただいておりますが、地域活動におきます負担の違いということに対する課題ですとか問題は生じておりませんでした。これまで、特段の対応は行っていないものでございます。 また、このことにつきまして、市の見解でございますが、地域における活動につきまして、除草などの環境整備やスポーツ行事、レクリエーション行事などの各種事業を通して、地域コミュニティの活性化や環境保全のため、従来から貢献をいただいてきたというふうに認識してございます。 今後におきまして、地域活動における負担感の差というものが、そういった課題があるかどうかという観点から、各地域の実情などを聞き取りさせていただきたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。
    ◆1番(磯松俊彦君) 地域活動は、市民相互の公平な負担感が住民にとっての住みよさ、移住希望者にとっては移住する環境についての好印象につながることから、地域活動の負担感、移住推進施策の企画立案と関連して、考案・協議される必要があると考えますが、市当局の見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 地域活動でございますが、これは、市民の方々同士が良好なつながりを形成していくということで、地域コミュニティの醸成を図ると、そういったことから非常に重要であるというふうに思っております。また、移住、定住におきましても、必要な視点であるというふうに思料しております。移住、定住に際しましても、地域コミュニティへの理解をいただいた上で進めるということが、必要であろうというふうに考えております。また、地域活動が盛んな地区を好んで移住を希望される方もいるのではないかというふうにも考えますので、まずは、地域の方々が参加することに、負担ということではなく、やりがいや喜びを感じていただけるような活動が増えるよう、我々も推進してまいりたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 特に高齢化が進んでいる地域ですとか、世帯数が少ない地域においては、こういう地域活動が負担感になっているという意見があるのも事実です。住んでいる場所によって、住民の負担感が変わるということがなるべく少なくなるような行政の運用が市民の期待であると感じております。 中項目4番、和田地区阿武隈川堤防整備と市の関わりは。 和田1区においては、令和元年10月発生の令和元年東日本台風による阿武隈川氾濫に伴う被災により、高台に移転を余儀なくされた住民の方がおられました。このような自然災害についての市当局の治水対策上の考え方についてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 阿武隈川でございますが、高木地区の下流部に位置します和田地区、上流部の糠沢地区につきましては、阿武隈川に沿いまして主要地方道二本松・金屋線が縦断しておりますが、堤防が未整備でありまして、大雨による河川の水位上昇時には、道路冠水による通行止め等が発生しております。また、一昨年の令和元年東日本台風の際には、和田地区では揚水機場が被災しまして、大きな被害が発生しております。 市といたしましては、国土交通省の阿武隈川河川整備計画の中に和田地区が白沢下流地区、糠沢地区が白沢上流地区としまして、国による治水対策が必要な箇所として位置づけられておりますことから、昨年2月に「阿武隈川白沢地区治水対策の推進について」との要望書を、福島河川国道事務所長に提出しております。今後も引き続き要望活動を実施いたしまして、現在進められております阿武隈川令和の大改修において整備いただけるよう、国に引き続き要望してまいりたいと考えております。 以上です。     〔発言する人あり〕 ◎建設部長(永田達也君) 昨年要望させていただきまして、国土交通省では、令和の大改修において実施するというふうなことで回答をいただいております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 阿武隈川の和田地区沿岸は、訪れてみると風光明媚なところです。今回の大改修にて国でやっていただけるということで、大変ありがたいと思います。また、安全な治水対策が実現されれば、地域の魅力を発信することも期待できると考えております。 地域開発において、現状だけを見て予算を投じ開発する状況にある、ないと判断することでは、住民が未来を見て希望を持つということにはならないと思います。この機会に、長期的な企画と計画をもって、地域の観光上の魅力、その他魅力を開発していくことが、自治体としての付加価値を増していくことにつながると考えております。当局のご見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 和田地区でございますが、都市計画マスタープランにおきましても、美しい自然等を大切に守りながら、田園環境の維持、保全が望まれる地域でございます。地域づくりをテーマとして、歴史、文化、産業、自然といった環境を生かした触れ合いとゆとりある地域づくりを目指すとしております。 先ほど、総務政策部長の答弁でもありましたが、本市で健康、福祉、雇用など、様々な分野において、今後の子育て世代等への施策を考えております。そのような中で、都市計画マスタープランに沿った次第がございますので、築堤と併せまして、このような形で地域が魅力あふれるものになっていくように取り組んでいきたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 和田地区の阿武隈川沿岸においては、これ、山のすぐそばに川が流れているようなところではあるわけなんですが、ところどころに土地が開けておりまして、こういったところを活用して、何か観光上の開発ができるのではないかと思ったわけであります。より一層の工夫が期待されていると考えております。 阿武隈川沿岸整備において、白沢地区沿岸地域の開発に効果的な努力をされる計画立案に期待いたします。 大項目3番、市民生活の安全と利便性の対策について。 本宮市タイムラインの利便性と災害への備えは。 先月の全員協議会において、出席議員に対し、災害時における行政機関と市民の行動の動きの流れについて目安を示す、いわゆる本宮市タイムラインが提示されましたが、ここに示された内容は、専門家でいらっしゃる市職員にとっては一目瞭然のものであるとしても、一般市民にこれを示したとき、果たして緊急時において解説なくして分かるだろうかという感想を持ちました。 災害発生時は、職員も市民も緊迫した状況であり、こうした疑問についての市民の問合せに対して、緊急を要するものが優先される状況ですから、十分な時間的余裕はないと考えられます。したがって、災害時に求められる資料には、作成する段階で十分な分かりやすさが求められるのではないでしょうか。当局の見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 磯松議員に申し上げます。 ちょっと聞き取りにくい部分もあるので、もうちょっとゆっくり質問したほうがいいと思いますよ。注意してください。 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 今回、市がつくらせていただきましたこの防災行動計画タイムラインでございますが、まず、我々職員、行政側が行っていく行動計画を表してもらったものでございますので、そこをご理解いただいた上で答弁させていただきたいと思います。 市が提供させていただきます資料でございますが、これは、災害時に限らず、十分に分かりやすい資料の作成が必要でございますので、市民の皆様へ周知させていただく際には、解説などを加えてまいりたいと考えております。このタイムラインを分かりやすくするために、この1ペーパーの表にまとめたものでございますが、市民の皆様がいつどのような防災行動をしなければならないのか、一目で分かるようなことが重要でございますので、周知させていただく場合には、解説などを加えさせていただきたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) あのタイムラインは、先ほど部長から話がありました、多分答弁書と併せてやっているから、何を答弁しているんだか分かんないんだと思います。あれは行政側のタイムラインです。いつどこで何をするかということが、防災対策の中での一つの時系列の中で、こういう形がいいんではないかという、一つのマニュアルを示したものであります。 市民の皆様方には、市民の皆様お一人お一人がマイタイムラインをつくってほしい。こんな知らせがあったらどこへ逃げる、こんな状況になったらどんなものを持って避難する、隣近所の人たちとどうして助け合う、このマイタイムラインをつくっていくのが、最終的な目標だと思っております。 議員ご存じのとおり、今年度の予算の中に、助けを必要とする方々のタイムラインの作成、今年度かからせていただいております。ですから、それぞれがそれぞれのタイムラインをつくっていきながら、市民の方々は自分の行動規範というのをしっかりと捉えていただく、その大きなまとめとして、この間議員の皆様方にお示しした行政側のタイムラインがあるということでございますので、私は、あのタイムラインはこれ以上分かりやすくする必要はないと思っています。 一つの反省点としては、この間の台風19号のときに、堤防が決壊した、決壊したって何だ、阿武隈川が越水した、越水したって何だ、そういう発信の仕方です。それと、また、我々の一つの形とするタイムラインというのは違うのではないかなというふうに思っておりますので、磯松議員、どうぞそこはご理解をいただきたいというふうに思っております。 この災害対応につきましては、タイムラインも含め、トータルでご覧いただきながら、評価をいただければと思っております。真摯に対応してまいりたいと思っておりますので、今後も意見交換させていただければと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) このタイムライン資料、直接市民に配布するものではないというところで了解しました。 次に、中央公民館前の話ですが、目立つ位置に昭和16年と昭和61年水害の水位高を示した構築物がありますが、これも、市民が水害への危機意識を忘れないためのものであると思います。これに、令和元年水害の水位高について追加するお考えに関して、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 浸水の表示板につきましてでございます。これは必要であるというふうには捉えておりますが、その設置時期につきましては、検討させていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 水害の表示板でございますが、中央公民館と安達太良川を挟んだ逆側のみずいろ公園側でございますが、一昨年の令和元年東日本台風の水位も含めた水位表示を作成しております。 今後は、旧一保育所の跡地、みずいろ公園の駐車場として整備いたしますが、そちらのほうに移設するということで、現在ふれあい橋を渡ったところに、既に設置済みとなっております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) また、災害発生時に備えた本市と民間企業の協定の、水害後の現状と追加の見通しについてもお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市民部長。 ◎市民部長(荒川貞伸君) 令和元年東日本台風災害後の災害協定の締結状況につきまして、昨年2つの協定を結ばせていただいております。また、今後につきましても、応援協力体制の強化に向けまして、積極的に協定締結を進めてまいりたいと考えております。 まず、災害協定でございますが、1つはあだち福祉会様と福祉避難所の設置運営に関する協定ということで、ぼたん荘の協力いただくもの、もう一つは、ホテルフォーシーズ様との避難行動要支援者の避難所確保などとして、ホテル提供に関する協定を締結させていただいております。 また、令和元年東日本台風災害前の民間企業との協定締結につきましては、19社の企業との協定を行わせていただいております。今後もさらなる応援、協力体制の強化に向けまして、協定締結を積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 中項目2番、高木地区ため池の現状と整備の方向性は。 高木地区の糠沢地区近くにある中滝地内にため池があります。また、鳥足地内南側にもやや大きいため池があります。そのため池への通路及び排水路が十分に整備されているか不明ですが、市当局の巡回の状況についてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) こちらのほうは、滝ノ入池と中滝池のご質問だと思います。台風前や大雨前には、職員による巡回とため池の斜樋の栓を抜く作業を行いまして、管理者である水利組合について行かせるなどの管理について通知を行い、注意喚起をしているところです。 滝ノ入池、中滝池については、下流の水稲作付に必要な用水のみの確保をしながら、最小限の貯水で管理することを、地元水利組合と協議を行っております。大雨前の巡回点検や水位低下作業を行いながら、水利組合等への情報提供を行い、ため池の適正管理に努めてまいります。水路の整備については、地元水利組合である高木用水土地改良区と協議をしながら進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) ただいまの件ですけれども、先ほど磯松議員との話の中で、高木地区が住宅地になってきている、あの辺の2つのため池の下はほとんど田んぼでしたが、住宅地に開発されたというふうなことで、本当に稲作に必要な水が、あそこのため池の水が必要なのかというふうなこと、今部長の答弁にもありましたように、必要な分だけ流しているということなんですが、ほかからの給水でも可能だということであります。 あそこは、上に目いっぱいの水を貯蓄しておくことは、私は非常に危険だと思っておりまして、今、水は減らさせております。ですから、安全は担保されておりますけれども、あの住宅地を考えますと、今後あのため池の在り方というのは考えていかなければならないというふうに、指示を担当部にさせていただいておるところであります。危険はないというふうに今のところ考えておりますけれども、十分な対策を取っていきたい。これは、高木の水利組合の方との十分な協議も必要ですので、住んでいらっしゃる方々の安心・安全を十分に担保するために、今後進めてまいる所存であります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 現状において、避難計画どのようになっているかについてもお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 避難計画の件ですが、昨年度になりますが、市内にある池の農業用防災重点ため池というのが指定されておりまして、そのうち、ハザードマップもつくっていなかった20池の部分について、ハザードマップが完成いたしました。この周知につきましては、令和3年度発行予定の防災マップに掲載をしまして、周知を図っていきたいとしております。 災害時の避難につきましては、ただいまの防災マップで周知を行いながら、地域住民の安全に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 防災マップはできております。ただ、避難はそうではありません。災害時、現場を確認し、そして危険と判断したときについては、地域限定での避難を促すと。これは、レベル3、レベル4に該当する場合にはちゅうちょなくやっていくということで、考えていきたいというふうに思っております。 今、産業部長が回答したのは、ため池が崩壊した場合にどうなるかというふうなハザードマップです。避難の際はそういう形、想定なくしても、現地を確認した上で、必要とあれば避難指示、これ一本化されましたので、それを出していかなければならないというふうに思っておりますが、通常の管理がそれをしなくて済むような形をつくり上げていくというのが、本市の仕事だというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 中滝地内ため池及び鳥足地内南側ため池の整備と、その間の排水路の整備計画の見通しについての市当局のお考えについて、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) ただいまの2つの池の部分でありますが、この2つの池につきましては、下流の稲作に必要な用水のみの最小限の貯水で管理していくということから、ため池の整備等につきましては予定しておりません。 水路の整備等につきましては、地元水利組合である高木用水土地改良区と協議をしながら、進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 高木地区住民の方の安全な居住環境の整備促進を期待しております。 中項目3番です、市所有駐車場の市街地活性化への活用は。 令和元年東日本台風に伴う被災により、本宮市中心市街地には現在空き地が増えております。被災家屋、店舗、施設の撤去が市街地活性化に向けた再利用に結びついていない状況ですが、その背景についてのご見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 令和元年東日本台風で浸水した家屋の解体につきましては、希望する被災者を支援するために、公費による解体を実施しております。その公費で解体された方々のアンケートによりますと、解体した土地に再建する予定がない、再建するかどうか未定と回答された方の割合が、回答者の85%というふうになっております。その内容を見ますと、災害への不安、他者に譲渡したいが相手が見つからない、後継者がいない、あと資金計画への経営等に対する不安など、個々に応じて様々な要因により、なかなか進まない状況にあるのかなというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 市有地の一保育所跡地が駐車場として再利用され、福祉会館跡地についても駐車場として整備中と伺っておりますが、こうした施設駐車場に限定した利用の在り方が、今後とも市内産業振興や人口減対策の促進につながるのかなと思います。 また、市民に対し、市の施策実現に向けた市有地活用方法についてのアンケート調査などは行われていたのでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) まず、先ほどのご質問に対して、ちょっと補足をさせていただきたいと思います。 公費解体の後にアンケート調査した中で、所有者の方、まだ方向性が出ていないというお答えが一番多うございました。本市としましては、先ほどの前議員の質問にもありましたが、どういった支援策ができるのかというのは、庁内で検討してまいりますが、まだ水害に遭って2年もたっていない中で、やはり所有者の方の考え方というのが一番大事だと思いますので、もうちょっと時間を置く必要があるのかなと思います。 そういったことから、なかなか議員がご質問したとおり、市街地の活性化に結びついていないという状況にあると考えますので、もうしばらくお時間はいただきたいと考えています。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 今、総務政策部長の答弁のとおりであります。アンケート調査をしたのが、災害発生以来半年、3月、本当に時間がたっていない。まだ復旧工事も、応急ですけれども、盛んにやっている時期です。ですから、今後、これからあの工事が終わり、それから阿武隈川の工事が終わり、どういうふうな形の中で、まず取りあえず、前よりよくなったかというふうな思いを持っていただけるか。 それから、先ほど作田議員ともお話をさせていただきましたが、ここが空いているからこれだ、ここが空いているからこれだじゃなくて、やはり一つのビジョンを持つべきだろうというふうに思っております。そうそう簡単に、被災者の方々のことを考えると、早く復旧しろとか、そういう話には私はならないというふうに思っております。断腸の思いの中で家屋を取り壊さざるを得なかった方々の気持ち、まずはそこから我々が意識を共有していかなければ、この事業はうまくまとまらないと、まずそこからスタートだというふうに思いますので、ご理解をお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 待ってください。先ほどの質問に対する答弁。 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 先ほどの一保育所跡地の駐車場利用について、答弁させていただきます。 みずいろ公園ですが、市内外から多くの方に訪れていただいていますが、駐車場不足というのが一番の問題でございました。路上駐車、迷惑駐車が発生しているということでございまして、建設部といたしまして、まず、移転いたします旧一保育所の跡地、さらには、解体が進められました旧福祉会館、こちらにつきまして、新たにみずいろ公園の駐車場として活用して、来場者の利便性向上を図るというふうなことで案を作成いたしまして、昨年、企画調整委員会に諮り、庁議でこの方針を決定させていただきまして、12月の市議会全員協議会でもご報告させていただいたところでございます。 みずいろ公園の駐車場整備によりまして、公園の利用者の利便性が向上しまして、周辺の活性化、にぎわいづくりに寄与するものと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 今回の駐車場化というものは、公園利用者にはメリットがありますということだと思いますが、市街地活性化にどのように結びつくのかよく分かりませんが、市内の商店街に対する具体的なメリットですとか、そういったことも考えるべきではないのかなと思いました。市民の共有財産としての市有地は、市の政策実現、ひいては市としての産業振興、市街地の振興に向け研究されるべきではないかと存じますが、この点において、他自治体事例の研究等についての実績があれば、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 全員協議会で皆様方にお諮りをしたとおりであります。あそこは、何もみずいろ公園の駐車場ではありません。多くみずいろ公園を使う方々があれを使用するというふうなことで、旧社協の跡地もこれから駐車場として整備をさせていただきます。周りの商店を使う方々についても、十分利便性はあるというふうに考えておりますし、他の自治体、あれだけ大きな水害終わった後のほかの土地利用というのは、本宮市が先駆的でなくてはいけないと、私はそう思っていますし、先進的事例としてしっかりとつくっていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 本宮市は、まさに水害により中心市街地に空き地が目立ってきているわけなんですけれども、市街地活用の方法についての提案につながる研修会の開催などの工夫を、今後積極的に推進していけるのかについてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 先ほどの答弁の繰り返しさせていただくようになりますが、まだ被害があって時間が経過していないと、そういう中にありまして、今後の利活用等につきましては、もうちょっとお時間をいただきたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 何も住民の方に対してアンケートを実施してというような話ではないので、庁内の研修、研究の話をしているわけでございます。再度ご見解をお願いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 庁内につきましては、どうした土地利活用ができるかというのは検討して、企画調整委員会等で話合いをしていきたいと考えています。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 中項目4番、本宮駅の市街地活性化への活用は。 本宮駅は、明治20年開業という歴史ある駅ですが、現在新駅舎開業へ向け工事中です。そこで、駅の歩みについての紹介、本宮市についての物産コーナー、ポスター等の設置などによる駅からの本市魅力アピール施策について、市は現在どのようにお考えでしょうか、お伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 旧本宮駅舎につきましては、明治20年12月に開業し、その後、大正7年に新築、昭和11年に全面改修されております。旧本宮駅をはじめとする本宮駅前の歴史などを後世に伝えるとともに、観光資源として活用していくことは大変重要であると考えます。 新しい駅舎内には、デジタルサイネージや物産展示コーナーの設置などを行うこととしておりまして、今後具体的な内容等の協議をいたしまして、市の魅力を一体的にPRしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 本宮駅が新駅舎となるこの機会に、構内に駅ショップを設けるなどして、駅としての商業的な付加価値を高め、そして、駅前へ市内への集客を図るきっかけの市の関わり方ですね、商工会さんと連携した関わり方についてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 新駅舎についてになりますが、駅構内へのショップの設置につきまして、JRとの協議におきまして不可能との回答を得ております。また、自由通路へのショップ設置につきましては、地元事業所との協議で断念した経過があります。 物販などにつきましては、駅利用者のモコステーションへのさらなる誘導を図るとともに、駅舎、モコステーション、さらには休日周遊バスなど、一体的に活用しながら市全体の魅力の発信と市内全域の誘客を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 駅構内に関しては、やはりJRさんがあることなので、市としても駅前重点的にやるしかないのかなと思います。また、新駅舎の完成に併せて、本宮駅前の市街地を訪問される方が増えることも想定されます。その機会を生かすため、本宮市をどうアピールしていくのか、商工会の方、商店街の方々との逐次協議の状況、駅前工事との関連についての状況、見解をお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 協議の状況等になりますが、本宮駅の東西自由通路等の整備計画を策定するに当たりまして、本宮駅東西自由通路等整備計画検討委員会を組織しまして、商工会、商店街などにも参画いただいて協議を行っております。検討委員会の提言書には、「子どもからお年寄りまで安心して暮らせる東西に活力あるまち」というふうな町の実現が盛り込まれております。 現在、本宮市商業まちづくり基本構想の策定に着手しております。本宮市の持続可能なまちづくり、商業の維持発展について、市街地を中心としつつ、駅の東西を含め、市全体として考えていかなければならないと考えます。基本構想検討の中で、商工会、商店街のほか、市民の皆様と協議する場を設けてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 駅前再開発については、合併前、駅のない村であった白沢地区の観光と物産を紹介するコーナーを設けて、本宮市の新装成った玄関、本宮駅に来られた方に白沢地区のアピールをしていくなどのアイデアもあると思いますが、当局において、こうしたことに関する議論が行われているかについてお伺いします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 白沢地区についてでございますが、古くから様々な観光資源を有している地区というふうに理解しております。こちらのほうは、白沢地区を含めまして、本宮市にはそれぞれの地域の特性と魅力がありますので、それらを生かしながら、効果的な発信を行っていきたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 磯松議員の質問に答弁します。 JR本宮駅というのは、本宮町のものではありませんでした。多くの方々があそこに集い、あそこから磯松議員の言う白沢に行かれる方もあったでしょう、大玉に行かれる方もあったでしょう。駅、当初からご覧いただければ、当然白沢地区にはこういう文化伝承があるというふうなことは、今、工事で看板取り外させていただいておりますけれども、しっかりとそれは、JRも本宮市としての行政も行ってきたところであります。駅という性格上、本宮市だけのものであってはいけないというふうに思っております。東北本線沿線沿いの主要な一つの駅として、広く地域を発信していくというふうなことは、以前と全く変わりあるものではございません。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君。 ◆1番(磯松俊彦君) 来年、本宮市は15周年を迎えるわけでありますが、合併協議のときから、白沢地区の住民は少なくなってきております。本宮市の各地区の住民が、今後合併のメリットを感じられるような施策が必要な時期に来ていると思います。市職員の方々の一致協力したご努力に期待して、私の一般質問を終わります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 1番、磯松俊彦君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は2時40分といたします。 △休憩 午後2時28分 △再開 午後2時38分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。----------------------------------- △馬場亨守君 ○議長(渡辺由紀雄君) 日程に従い、一般質問を続行いたします。 静粛にお願いします。 次に、通告4番、議席4番、馬場亨守君の一般質問を許します。 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 議席4番、馬場亨守です。 通告に従って質問いたしますので、よろしくお願いします。 大項目1番、地域交流センターの管理運営についてお聞きします。 地域交流センターは令和元年4月にオープンしました。この建物は4億3,000万円かかっております。また、土地については、旧本宮町が民間から買い上げたもので、240坪、坪10万円というふうに私は聞いています。したがって、土地・建物を含めますと4億6,000万円近い金が投下されているわけです。 したがって、私は、投下に見合う費用効果が十分に出ているのかどうか、そういったことを聞きたいと思います。 項目の中項目1番、モットコムもとみやからの家賃収入はどうかということで、FMmot.comの放送局が入っているわけですが、当然、賃貸契約を結ばれているだろうと思います。 したがって、その契約が、どのような経過で結ばれたのか。また、民間の法人が、なぜ公共事業に、今、借りることができたのか。一般で、今まで私の記憶の中では、蛇の鼻遊楽園という施設が公共施設の中に入ってきた、そのような記憶はあるのですが、それ以外にはちょっと、本宮市において、公共施設に株式会社の、資本金4,000万円のモットコムがどうして入れたのか。そういうところをちょっと詳しく聞きたいと思います。 また、モットコムの家賃収入が入っているとすれば、どのような算定でそれが家賃収入として契約されたのか。そのいきさつもお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) それでは、FM放送局の部分について株式会社モットコムに貸し出した経過になりますが、こちらのほうはFM放送局が以前、旧施設になりますが、旧中央集会所でFMの放送をやっておりました。中央集会所につきましては市の所有となっておりますが、県道改良事業の主要事業によりまして取壊しすることになりました。そのため移転する必要が出てくることになりました。その移転先として、この代替施設として移転先を現在のモコステーションのFM放送局の部分について貸しているというふうな状況です。 あと、使用料につきましては44万円ほどになっておりますが、こちらにつきましては、旧中央集会所で貸出ししていた単価と同じ金額で貸出しをしております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 一般に、商店街が拡幅された。これ、モットコムばかりではないわけです。何百という近い商店街が、皆、拡幅に応じて、個人の権限の内でアパートを借りたり、また事務所を借りたりして、そういうことで協力してきたわけです。 ですから私は、その、行くところがないのだと。補償金をもらっていて、行くところがないのだからということで、私は、市内にそういう事務所を貸してくれるところが幾つもあったと思うのです。 ところが、ちょうどタイミングよく、その時期までモットコムもとみやが待っていたと思うのですけれども、私は、4億円もかけた建物が、同じ条件で、そういうことで44万円ですか、家賃が。そういう格安の家賃で入れたと。どうもその辺が、一般の市民の感覚からすると納得できないのではないかなと、私は思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 質問ですか。 質問で述べてください。
    ◆4番(馬場亨守君) 納得できないので、そういうような家賃の方法で決められたということであれば、契約のそういう見直しはあるのかないのかお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) FM放送局の部分で貸している部分につきましては、面積でいいますと58.75平米になります。その部分について、先ほど申し上げました44万円で貸しているというふうな状況になります。 あと、モコステーションにつきましては、こちらのほうは市のほうで、指定管理ということで公募をしまして、モットコムもとみやさんでできるということで決定させていただいた部分になりますので、58平米以外の部分につきましては本宮市がモコステーションの指定管理者ということで委託しているというふうな内容となります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 馬場議員に申し上げます。 議席番号も発言してください。 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) それでは、経過は分かったわけですが、当然家賃が、そういうことで入居しているということになれば、水道光熱費、これらについてはどのような処理をしているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 光熱水費のほうのおただしでございます。 こちらのほうは、放送局を含め地域交流センターの光熱水費、電気料、水道料、下水道使用料につきまして、指定管理者であるモットコム株式会社で支払いをしている状況になります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 一般に、家賃を市で徴収しているということであれば、水道光熱費も家賃と同じところに振り込まれる、徴収される、私はこのように思うのですが、それが、管理者だから自分のところの管理会社に振り込んでいる。市では、管理者は2,200万円ほどの、これ、管理料を払っているわけです。FMの放送局が、新たに水道光熱費は管理者のところに払っているということになると、管理者は二重……本宮市からも徴収する、FMの放送局からも徴収すると、そんなことになるのではないですか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 今の件ですが、水道名義、電気名義につきましてもモットコムもとみやということになっておりますので、本宮市のほうの名義とはなっていませんので、両方からというふうなことにはならないと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 補足説明をさせていただきます。 指定管理者であるモットコムもとみやは、水道代、下水道代、電気代、それぞれの、水道、下水道でしたら本宮市の水道、下水道、あとは東北電力のほうにお支払いをしているということでございますのでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) それでは、令和元年4月にオープンしたわけですが、5月にモットコムもとみやが交流センター内に事務所を移転しています。 そういうことで、本社機能をモットコムが交流センター内に移転しているということになれば、管理者だからそういうことで事務所を設けているということとはちょっと、一般の企業からすれば、やはり本社が移転したら本社が移転した建物については、これは入居しているわけですからお金を、私は家賃を払うべきだとこう思うのですが、どうなのでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 分かりやすく説明してやってください。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) まず、スタジオにつきましては、先ほど産業部長、お話ししましたように県道の代替地として、まずスタジオのほうはお貸ししていると。 あと、モコステーション本体は市が所有しております。公共施設というのは、市が直接管理するか指定管理者に管理してもらうかというのを地方自治法で決められておりますので、本宮市としては、あの建物については、指定管理者を公募しまして、その結果、応募のあった1社、モットコムと契約をさせていただいて、議決を経て今の状態になっているというところでございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 私は、一般ですよ、一般論としては、1階についてはテナントがどこでも高いものですから、指定管理者が1階の真ん中に事務所を設けて、そういうことで、私は管理者だから借りていますという、私はやはり、できれば使われない3階とかそういうところで、なるべく管理者としての管理をやっていただいて、一番、やはり、1階の一番目立つところの一等地を占有するというのは、なかなか、無料で、それも本社を移転して使っているということには、ちょっと一般的には、私は納得できないと、こんなふうに考えるものです。 そういう契約の更新は、これは、契約した市長さんは、当然更新時期があると思うのだけれども、何年ごとに見直すのでしょうか。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 更新は5年に一遍です。 それで、まず一つ馬場議員にご理解いただきたいのは、確かにモットコムというのは株式会社です。ただ、その株式会社になった由来というのは、第三セクターだと自治体に迷惑をかけるというふうなことがあります。できるだけ自治体の出費を抑えるように、自分たちだけであの運営ができるようにというふうなことで株式会社にした。 前後して申し訳ありません。 あのモットコムもとみやというのはまちづくり会社です。地域の町を、にぎわいを創出していくのだということを目的にしてつくられた会社であります。ですから、FMもそうですし、それから、各、白沢地区、本宮地区で行っている本宮春まつり、夏まつり、秋祭り等々のイベント企画等々もモットコムさんでやっていただいているというふうな、これもちゃんとした契約の中でやっております。 それからもう一つ大切なのは、モットコムもとみやと防災協定を結ばせていただいている。あのFMについてはただのFM放送局ではないということです。 災害時、あの東日本大震災のときには、本当にあの地域の状況を、よく市民の皆様方にお伝えいただきました。ガソリンスタンドは今日はここが開いていると。それから、買物はここでやっていればこの店は開いていますよと。どこどこが通行止めです。どこどこが危険ですというふうなこと。これを、ラジオを通して常にやっていただいている。そういう中で防災協定を結ばせていただいておるところです。 今、議員ご存じだと思いますけれども、市の防災行政無線、これについては、1系統は外のラッパのあのデジタル波でやっています。それから、もう一つは、モットコムもとみやのFM波を使わせていただいて、緊急の際にも割り込み放送をやらせていただいているというふうなことで、今、市の発信力の一つとして大きな一翼を担っていただいているというふうなことであります。 その辺を全部、いろいろな形の中で考えていきますと、契約は5年に1回ですから、これはこれからどうなるというふうなことはありますけれども、非常に、今のまちづくりを、本宮市のまちづくりをしていく中で、にぎわい創出をしていく中で、それから、防災の発信について、今非常に協力をいただいているというか、地域発展のイコールパートナーとして活躍をいただいているというふうなことが現状であります。 通常の一般の会社としてみたら、私も決算書を見せていただきましたけれども、大変な赤字が出てくるというふうに思います。それを、個々の役員の皆様方が、その個人保証という形の中で、今、会社をしっかりと運営していただいているというふうな事実があります。その辺の理由を、その辺のこともしっかりと踏まえさせていただきながら、今後、市民の皆様方のにぎわい創出、本宮市の発展、そして、安心・安全な、本宮市の場合はデジタル無線が壊れてもFMで発信できます。FMが駄目になってもデジタルで発信できます。そういうふうな、市民の方々への危機管理の問題、この辺も含めて、今はいい形で運営ができているのではないかなと私自身は考えておるところでございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 私は、市長がそのような考えを持って、公共性が高いのだ、このようなことで答弁されているわけですが、そういうことであれば、やはり市が出資するとか、または、正規な家賃を取って、あと、新たにモットコムには補助を出すとか、そういう新たな、きちんとガラス張りの中というか、みんなが納得するようなことであればいいのですが、移転に乗じて同じ家賃で入らせてくださいと、こういうのは、さっき答弁もあったわけですが、やはりそれでは、何百という法人とか商店街が移転しているわけですから、ですから私は、補助金は、モットコムはきちんと補償はされていると思います。ですから、そんなことで、契約の更新時にはひとつ見直していただきたい。このように思います。 続いて(2)の…… ○議長(渡辺由紀雄君) 馬場議員に申します。 執行部としてどうですか、市の出資の話がありましたが、その辺答弁してください。 ちょっと着席してください。 ◆4番(馬場亨守君) はい。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 今、出資のお話がありましたが、本宮市としても、ちょっと金額、忘れてしまいましたが出資金は出しております。 あと、モットコムにつきましては自助努力で運営していただいておりますので、市のほうの委託料を、各種イベントでの委託料は支出しておりますが補助金というのは支出しておりません。 駅の駐車場につきましても黒字の経営で、その黒字の部分は、駅周辺、中心市街地の活性化に使っていただいているという状況ですのでご理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 今、私言ったのは、そういう補助金とか出資金を、議会を通して諮って出せば、皆の、一般の方も納得しやすいのではないかなということで言ったわけです。 (2)に移ります。 地域交流センター管理運営委託料はどのような経過の中で、令和元年度は2,300万円ですか、2,000万円が令和2年度、3年度と支出されているわけですが、その額が決まったその経過、どのような過程の中で決まったのかお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 費用の件ですが、こちらのほうは指定管理ということでしておりまして、この指定管理については公募をしたところ1社しかなったということで、そちらのほうを選定をしまして、また、議会のほうに提案をさせていただいて、モットコムもとみやが指定管理者ということで指定させていただいたものです。 それで、指定管理委託料のほうになりますが、そちらのほうは、まず収入になります各種部屋のほうの会議室等の使用料がありますが、こちらのほうの使用料については、本宮市の住所があれば全て無料ということになりますので、市外の方が利用した場合について収入があるという部分になります。 あと、支出のほうの部分になりますが、こちらのほうは窓口の対応職員の人件費、あと、交流センターのほうのモコステーションの各種、トイレ等とかの水道料、下水道使用料、電気等の電気料の部分の積算。あとは、空調設備、あと、エレベーター等の各種点検業務、点検が必要な部分の委託料。あとは、通信費ということで電話料金とか、あとコピー関係の部分になります。そちらの部分を計算をしまして指定管理委託料としておるところですが、あと、最終的には精算をしまして、使用していない部分については清算というふうな形で行っております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 副市長。 ◎副市長(渡辺正博君) 今回のモットコムもとみやでモコステーションを管理をいただいて指定管理をいただいております。 これは、先ほど総務政策部長お話ししたように、地方自治法上、市が直接管理する、直営でやる場合と委託をする場合、指定管理をしていただく場合、その2つしかございません。 それで、直営で、建物、その他、全て管理をさせていただくよりも、指定管理によって管理をしていただいたほうが、より、財政的なものも含めて、なおかつ、市民の皆さんの利活用、そういうことでの利便性、そういうものから判断をさせていただきまして、指定管理のほうがより効果的だということで、議会の皆さんのご理解もいただきながら指定管理にさせていただいたという経過がございますので、そこはご理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 私は、委託料が2,300万円で推移している。この委託料については、今回新型コロナウイルス感染症対策で、県からは、会議はなるべくやらないで、5人以上集まらないでください、こんなことで会議自体も頻繁に一般の方が集まってできないと思うのですよ。ですから私は、そういう社会状況に応じて、やはり話合いをしながら、休館するなら休館する。そのような臨機応変しながら、なるべく出資については委託金ですか、委託金については減額できるようにやはり考慮すべきでないか。 また、この委託料が入札によって、郡山の会社とモットコムもとみやが2社で入札したと、こういうことなのですが、やはり私は、入札については3社以上をやはり基本として入札して、なるべく管理委託料を下げるようなそういう努力をしていただきたい。そのようなことを希望して、一応(2)について…そういうことを考えています。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) まず、指定管理という手法をご理解いただきたいと思うのですが、指定管理を受けた企業につきましては、まず売上げを求めるのが本来です。モコステーションであれば会場の使用料。それで、会場の使用料で収入があって、あと、あの建物を1年間管理していくのに不足が生じた場合に、その部分を市町村は委託料という名目で支出します。使用料につきましては、先ほど産業部長、お話ししましたように、市民が利用する場合は無料ですから、モコステーションの使用料というのはほとんど見込めません。ただ、管理をしていく、実際に施設を運営していく中では、当然、光熱水費ですとか人件費とかがかかりますから、その赤字分として2,300万円が生じている。それを市は、契約の中で委託金としてお支払いしているということです。 また、先ほど入札というお話しありましたが、指定管理につきましては公募です。公募の結果、モットコム1社が手を挙げていただきまして、書類等の審査を行った中で決定をさせていただいているということでありますので、指定管理については、入札という制度はなじまないのかなというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) もう一つご理解をいただきたいのですが、令和元年台風19号のときの商工会の移転先。あそこ、本当に有効利用いたしました。 それから、このコロナ禍において、なるべく会議をやらないようにというふうなことで、馬場議員お話ししましたけれども、感染症対策をしっかり取って、できるものはしていくというふうなこと。人と人とが疎遠になるということは、余りいい状況ではありません。また、モットコムから感染者が出たというふうなことはございません。そこの中で、例えば、グループ補助金の説明会ですとか、それから、今回のコロナ対策について県との話し合いですとか、公的なものですと、知事と私のやり取りですとか。ほとんどがモコステーションにおいてやらさせていただいているというふうなことでありまして、ちょうど、中央公民館も台風の災害で使えなくなっている。それから、ちょうど、あのモコステーションができたおかげで、ある程度の広い会議室を共有することができたというふうなことであります。いざというときの災害対応ですとか、それから、役所が非常に手狭になっている中での緊急時の会議場所ですとか、そういうことを考えると、私は、あのモコステーションというのは、あの指定管理の施設としてはすばらしい機能を果たしてくれているのかなと。万が一、あの施設がなかったら令和元年台風19号をどうやって、これをクリアできたろうというふうに思っておるところであります。 このことに対して、私は、あの指定管理者に管理を委託していること、これについては、地元をよく知っていただいて、利益を求めないでやっていただいていることについてありがたく思っておるところであります。 それから、もう一つこの会社の話をすれば、今、コロナ禍でなかなか大人数集まることはできませんけれども、市内で唯一、大人数で集まれる会議の場所を、赤字すれすれの中で運営していただいていることも事実であります。この会社がなかったら本宮市はどうなっていただろうか。役所の職員だけでこれがフォローできただろうかというふうなこと。その辺の人件費等々も考えれば、私は十分に機能しているものというふうに思っております。 不明な点ございましたら、担当において全て明らかに、馬場議員のほうに資料を出させていただきたいというふうに考えておりますので、どうぞご理解のほど、お願いしたいというふうに思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 私は、やはりいろいろなお金を出す、そういうところにみんなが、ああ、そういうことであればいいだろうと皆納得すればいいわけですが、例えば今言ったように、2社で指定管理者を決めるのだということになれば、やはりなかなかその辺は、3社でやってほしいなと、こんなふうに最低ただ、その受ける会社がなかなか、そういうことで見当たらないとこういうことですから、最低限度、民間の会議室を、30坪からずっと4万8,000円くらいで借りられますよという、そういう会議室を貸すような民間の相場もあるので、やはり、余り委託料が高いと一般の市民の方どうなのかなと、そう私が考えているだけです。 (2)の地域交流センターの耐用年数が老朽化した場合については、このまま委託を続けるのかどうか。建物は、古くなれば当然いろいろな、建物に対しての補修も必要なわけなのですが、その辺はどんなふうなお考えでしょうか。最後にそこをお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 今後老朽化した場合というふうなことでございますが、モコステーションにつきましては市の施設になります。管理を指定管理ということでお願いしているものになりますので、市が、大きなものについては修繕するというふうなことになります。 また、指定管理者と交わしております本宮市地域交流センターの管理に関する基本協定書がございますが、この17条におきまして、1件の修繕が10万円未満のものについては指定管理者が行うと、10万円以上の部分について市が行うというふうな規定がございますので、また5年ごとに、今のところですが、指定管理ということで更新をしていくようになりますので、そういうことでご理解をいただければと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) それでは、大項目2番の本宮市職員人事についてお聞きします。 (1)の幹部職員の人事における女性の比率と配置の考え方はということで、私は1985年に男女雇用機会均等法が制定されて、5月に国会で成立しました。そういうときから50年がたって、職場においては男女の差別をしてならないと、こんなことで、行政が率先して、民間に先んじてそのような対応をしなければならないと考えております。 今回、幹部職員、部長級ですが、女性の方が1人である。私は、あと2人くらいは登用されてもいいのではないのかなとこんなことで考えておりますが、そのように登用がされれば、働いている女の方もそれなりに希望を持って努力するのではないかと思うのですが、その辺の、市長については人事権があるので私はどうのこうの言えないわけですが、私も一般的な考えとしてはそんな希望を持っているわけですが、市長に答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 馬場議員の質問にお答えを申し上げます。 私も考え方一緒でございます。 ようやく女性部長になられる方、ここ数年続けてきているというふうなことで、女性の方々の持っていらっしゃるスキル、それを生かせる場所をしっかりとつくっていかなければならないというふうに思っておりますし、これは続けていかなければならないというふうに思います。 ただ、女性だからどうだ男性だからどうだということではなくて、ここは、もう仕事ができるかできないかです。そこの中で、女性の方々の登用を邪魔しない。しっかりと、スキルのある、能力のある女性の方については管理職に登用していくというふうな考え方でおります。 今、目標としている女性管理職の登用についてはほぼ目標を達成しておるところでありますが、今後ますます、そういう形の中で進めていく必要性は感じておるところでございます。 数字の詳しいことについては総務政策部長に答弁をいたさせます。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 本年4月1日現在ですが、管理職と言われる部分になりますが、女性の管理職、部長級が1名、次長級2名、主幹以上の課長職14名で、合計で17名になります。管理職に占める女性の比率というのが27.4%、約3割が女性となっております。 平成27年度に市としまして、女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画というものを策定しております。管理職に占める女性の比率というのは27年度と比較しまして、今、7.6ポイント上昇している状況でございます。 管理職に占める女性の割合が3割近くあるということで、本市において登用が少ないといった認識は持っておりません。 また、今年度新たに、市の職員のワーク・ライフ・バランス推進プランというものを策定しております。今後5年間の取組としまして、その女性の比率を今の27.4%から40%に上げるという目標を掲げております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 今後とも人事においてはそのように、男女格差を区別なく登用しているということなので、そのようなことでお願いしたいと思います。 (2)職場になじめない職員についての対応はと、こんなことで、私が聞いた話でありますが、人事異動で3年から5年で職場が替わります。そんなことで、皆、職場になじめればいいのですが、そんな人事異動が職員の方には定年まであるわけですが、そういうときに、なかなか職場に、替わってなじめない。そんなときにどんなふうな対応をして職場を事務させるようなことでやって対応しているのか、その辺を聞きたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 人事異動によりまして職務の内容が変わってストレスを抱えるという問題は実際生じている部分はございます。ただ、若い職員になればなるほど定期的な異動を望むというのも事実であります。 職員の体調の変化を生じた場合には、まず早めに本人から職場の上司のほうに話をしていただきまして、本人と上司が話し合う場をまず設けます。その際、本人の事情や気持ちなどをよく聞きまして、アドバイスを行うなど、本人に、当事者に寄り添った対応に心がけております。 また、EAP事業と言いまして、カウンセリングなどを行ってもらう業務を、郡山市のあさかストレスケアセンターと委託しております。職員が持っている困り事、悩み事の改善をサポートして相談できるような体制もとっております。 また、年に1回になりますが職員のストレスチェックというものをアンケート方式で行っておりまして、精神疾患の早期発見、これを早い段階で適切な対処ができるような取組を現在しております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) ひとつ対応をよろしくお願いします。 (3)の最後の質問でございますが、病気で休職している職員の職場復帰への対応はと、こういうようなことで、何人かの職員の方が休職していると思われますが、職場復帰した場合についての対応を、ひとつよろしくお願いしたいと思いますが、対応をお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) まず、病気等によって長期休暇を取得している職員につきましては、職場復帰する前、休んでいる段階から、先ほどお話ししましたEAP事業を委託しているあさかストレスケアセンターと連絡を取りながら、カウンセリング、また専門医の受診をお願いしております。休職中からその職員の回復状況の把握を、市としても把握に努めておりまして、職員の所属部の所属長、また総務政策部のほうでも情報を共有して、職場に復帰できるような体制を取っております。 また、いきなり職場に復帰させるのではなく、職場復帰の支援プログラムというもの、そういうものに参加させまして、時間をかけながら職場復帰をさせる。 休暇中に、試行勤務と言いますが、最初の1週間は午前中、だんだん時間を延ばしていって、1月ぐらいで職場復帰できるようなプログラムを組んだ中で職場復帰をできるかできないかと。そこまで、医者のほうの診断書をもらいながら復帰に向けて進めております。 また、復帰後には、業務の内容、業務量の変更などを行いまして、あと、治療上必要なものがあるかどうかなどの配慮も行いまして、復帰者に過度の負担がかからないように配慮しているところであります。 また、本人だけでなく周りの職員が、一緒に働くというふうなコミュニケーションを持って、温かく見守りながら職場復帰をさせていくといった取組をしております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君。 ◆4番(馬場亨守君) 職員の方は経験豊かであります。やはり機械と同じく、手荒く扱えばすぐ壊れてしまいますので、よくその辺を、心情を酌み取って優しく対応していただきたいと、このように思います。 以上をもちまして質問を終わります。 ○議長(渡辺由紀雄君) 4番、馬場亨守君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。 再開は3時30分といたします。 △休憩 午後3時21分 △再開 午後3時27分 ○議長(渡辺由紀雄君) 休憩前に引き続き会議を行います。----------------------------------- △根本利信君 ○議長(渡辺由紀雄君) 日程に従い一般質問を続行いたします。 次に、通告5番、議席2番、根本利信君の一般質問を許します。 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 通告5番、議席2番、新風会の根本利信です。 議長より許可を得ましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 大項目1、農業振興について。 中項目(1)コロナ禍での直売農産物・加工品販売の支援は。 県は非常事態宣言を5月末で解除されましたが、引き続き、県民へ感染防止の意識を高め、不要不急の外出を控えるようお願いしているところから自粛ムードが続いています。 一方、新型コロナウイルス感染対策としてワクチンの接種に期待の中で始まったところですが、感染が終息し経済が活発化するまでにはまだまだ時間がかかると考えています。 そうした中、感染拡大防止のため各種イベントが縮小・中止となり、引き続き、農産物の販路減少となり、また、直売所への客足が戻らないなど売上げの減少が続いています。そういったことから農家支援が必要と考えています。 そこで、直売農産物・加工品販売を公共施設で直売・販売できる場所の提供を指示してはどうかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) こちらのほうにつきましては白沢直売所の件でよろしいでしょうか。     〔発言する人あり〕 ◎産業部長(渡辺清文君) 白沢直売所のほうについては、生産農家の委託販売と一部仕入れ販売、加工品の販売の売上げによって運営されているところです。 こちらのほうにつきましては売場の提供ということで、昨年9月から市の庁舎、市役所内で、週2回程度になりますが、そちらのほうの販売会の場所を提供しているところです。こちらのほうは来庁者や職員の方のご利用となっております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 既に、市役所本庁舎で場所を提供し、多くの職員をはじめ、また市民が購入され実施していることから、引き続き農家支援をお願いするところであります。 今後、場所の提供期間をいつまで考えているのかお伺いいたしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) こちらのほうの提供ですが期限は特に決めておりませんが、生産農家や直売所の支援として続けてまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 今お伺いしたところ、期限は決めていないということでありますので、今後も農家支援として、定期的に継続していっていただきたいなというふうに考えております。 次に、中項目(2)本宮若手農業団の活動内容は。 2020年農林業センサスで農業就業者は160万人となり、5年前の208万人から48万人が減少しました。 また、農林水産省では、2019年の新規就農者数について、前年比、微増でありますが、次世代を担う49歳以下は3.9%減の1万8,540人となり、2万人を割り、4年連続で減っています。 そうした中で、本市として、50歳以下の若手農業者が農業団を結成され活動されていることについて、将来の農業に活気と期待を寄せているところであります。 そこで、本宮若手農業団の加入数、経営形態、活動内容と目標についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 若手農業団の件になりますが、この本宮若手農業団につきましては、活動を通して本宮市の発展に寄与することを活動理念に、令和2年8月に設立されました。団員につきましては現在12名となっております。畜産業が3名、米作が3名、蔬菜4名、加工業1名、果樹1名というふうになっております。各種研修会や販売拡大はもとより、若手農業者のコミュニティによる交流を促進し、本宮市の農業を盛り上げていくことを目的としております。 令和3年度の主な事業としましては、農業経営や栽培技術についての研修会の実施、新規農業への参加協力、市内飲食店との意見交換会、直接販売会、ふるさと納税の返礼品への取組などとなっております。 団としては月に1回定例会を開催しながら事業についての協議を進めているところです。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 若手農業者の方々については2年目になります。 1年目、いろいろな形の中で活動を起こしていただこうというふうなことで、こちらからプログラムを提供させていただいたのですが、コロナの中でなかなかできなかったというふうなこともあります。 今年度年度当初にお願いしましたのは、役所の言うことを聞かなくていいと。役所を使ってくれと。あなたたちの思いを、皆さん方の思いを役所に伝えてくれと。役所は、皆さん方のお手伝いをしっかりさせていただきます。役所的な発想から1回ちょっと、立ち位置を変えてみませんかというふうなことでの提案をさせていただきました。 若手農業者の方々からは、そのことについて、本当に良かったというふうな話、本来あるべき姿というのを、やはりしっかりとやっていくべきだというふうに思います。ほかのところがこうだから本宮市がこうだではなくて、本宮市の現場で、今農業に従事されている若手の人たちが今何をやりたいのか、何を作ろうとしているのか。これは、役所からの提案だけでは絶対なせないというふうに思っておりますので、今年度については、この若手農業者の皆様方が自らの考え方であの運営をしていただくことを大きな期待としておりますし、産業部中心にして、その辺のフォローアップは十分にさせていただきたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 農業就農者が減っていることで、農業者と話し合える相手が現状いなくなっているというのが現状だと思います。 そういった中、同じ世代の仲間と、意見・情報交換することが大事なことだと考えております。 いろいろな角度から行政として支援していただければ、さらに若手農業者を導いていくのが重要な役割を考えている、行政が支援していくのは考えているわけなのですが、今、市長言ったように、若手農業団の中で進めていただくというようなことでありますので、そういった形で進んでいただきたいなと。 あとは、やはりまだまだ若手農業者いるかと思いますので、そういった方を団員に加入していただいて、皆さん、盛り上げながら将来の農業を考えていただきたいなというふうに考えております。 次に、中項目(3)朝市・夕市で農産物直売支援は。 令和元年10月12日の東日本台風・台風19号により河川が氾濫し、中心市街地が浸水し甚大な被害を受けました。みずいろ公園を含めた本宮一保育所一帯が屋根まで浸水するなど、今後の、将来の安全性を考え保育所が移転することとなりました。その跡地をみずいろ公園の新たな駐車場として新設され、みずいろ公園の利用者にとって駐車場が足りなかった問題が解消し、より安心して駐車できることとなりました。 この整備された駐車場を有効利用し、コロナ禍で販路減少した農家への後押し、若手農業団の軽トラック市、直販売の事業実績に向けた取組、また、多くの農家が結集し、丹精込めて作った農畜産物を、地元での消費を朝市・夕市で実施してはと考えています。 そこで、新たなにぎわいと農業の活性化に向けた農家支援として朝市・夕市を提案いたしますが、本市の考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) みずいろ公園の駐車場を利用しての朝市もしくは夕市ということのご提案ですが、本宮若手農業団につきましては年次計画の中で販売会を実施するということになっておりますので、こちらのほうはみずいろ公園の管理のほうの担当の部分と調整をさせていただきながら、そちらのほうができるかどうか若手農業団のほうと協議してまいりたいと思います。 また、直売所につきましても、月1回のマルシェ等を直売所のほうでやっておりますが、そちらのほうが出張してできるかどうか、直売所とも相談をしながら考えていきたいなというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 若手農業団、始めまして、市の話ですよね。 みずいろ公園というふうなことになってきますと、あれだけ広い駐車場が、今後、社協の跡も駐車場になりますのでできる。今までの駐車場が必要だろうかというふうな考えをちょっと持っています。建設部と産業部ともちょっと話をさせていただいて、あそこをイベントのスペースとして市をやったりキッチンカーを置いたりというふうなことで、いろいろな形の中で、あそこをご利用いただける方に使っていただける、そんなことができないかというふうなことを一つ思っています。 それから、直売所は役所のホールの中でやっていただいています。あとはモコステーションで金曜市というのをやっていただいています。ここも評判がいいようでして、駅が、駅舎ができるときに東側になるか西側になるのか、それとも自由通路になるか。スペースはできますので、その辺を利用した中での市ができないだろうか。 考え方、今、部長、一つの考え方を申し上げましたけれども、中心市街地で八百屋さんがだんだんなくなってきてしまいました。そういう中で利用をしていただける形、それをどういうふうな形でつくっていくことができるか。どこに市を出せば、必要とする人たちが集まっていただいてお買い求めいただけるか。その辺の経済効果も十分に考えながら、一つの場所に限定することなく候補地を選んでいきたいというふうに思っておりますし、これについては、ぜひ、協力をしていただく農家の方々がなくてはいけません。その辺は、若手農業者の方のみならず、農業に従事されている、野菜作っていただいているおじいちゃん、おばあちゃん、おばちゃん、おじちゃん集まってきて、それで新鮮な野菜安く売るよというふうな、そんな形をつくっていかなければならない。その構想というか実行に当たっての計画は、やはり産業部、それから、まちづくりに携わる人たちがしっかりとつくっていくべきだろうというふうに思いますし、ちょうど、このコロナ禍の中で必要とされている事業なのかもしれません。その辺についてはしっかりと、場所等も含めながら検討させていただければと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) やはりそういった形の中で有効利用するというのも必要ですし、将来的には、今は農業者ということであったわけですが、商業者等含めて開催できるよう方向を検討していただければいいのかなというふうに考えているところであります。 また、コロナ禍で地域経済を応援する食べて得得キャンペーンが実施され、好評のうちに終了しました。 そういった中で、さらにこの地域経済を応援するため、買って得得キャンペーン等で朝市・夕市を、後押しを考えていただければと考えております。 次に入ります。 中項目(4)特産品の振興は。 ふるさと納税や自治体アンテナショップの増加で地域の特産品への注目が高まっており、地域経済の活性化のため、多くの自治体が地域の特産品の販売拡大に向けて取組が行われてきました。 そうした中で、長期化するコロナ禍で、価格が低迷した農畜産物などの応援消費が広がり、足を運べない地域経済をふるさと納税で応援しようと取り組まれ、2020年ふるさと納税寄附金が、前年度より7割の自治体が増えたということが言われております。 そうした中で、本宮市のふるさと納税についてはどうなのか。納税額、県内における納税ランキング、返礼品の内訳、ふるさと納税の使途についてお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 本市のふるさと納税の実態でございますが、令和2年度になりますが175件、1,167万3,000円のご寄附をいただいております。 ランキングにつきましては、令和2年度の分、まだ総務省で調査中ということでございまして令和元年度になりますが、県内59自治体のうち本市は32位でございました。 返礼品ですが、人気のある返礼品としまして、1位が米、2位がハチミツ、3位が日本酒でございます。 ふるさと納税の用途、使い道でございますが、一旦、ふるさともとみや応援基金に積立てをさせていただきまして、予算編成の際に事業の財源とさせていただいております。令和2年度の用途としましては、多世代交流施設の維持管理事業、あと、小・中学校の振興教材整備事業などに使わせていただいております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 令和2年度、今、実績関係聞いて分かりましたが、返礼品として、1位として米、2番としてはハチミツ、3番と日本酒というような感じで上げられているわけなのですが、全体的に特産品という部分がなかなか出てこないなというふうに感じているところであります。 県内の事例としまして、会津のへそと言われる福島県で一番小さな村、人口約3,009人、934世帯の湯川村が湯川米コシヒカリを返礼品としたふるさと納税額は、平成30年度で約3億円とも言われ、納税実績件数も約6,500件以上の、湯川村人口の2倍以上を上回る納税件数の実績を果たしています。令和元年度ではふるさと納税額全国順位578位、県内順位は2位で、納税実績は1億7,700万円、実績件数は3,089件と取り組まれております。また、既に令和3年度のふるさと納税返礼品に、米や酒を数量限定で受付開始など取組始まっております。 そうした中で、湯川村と比較し、本宮市のふるさと納税額、実績件数、かなりの差がありますが、何が違うのかお伺いいたします。 また、本市としてのふるさと納税についての今後の取組と目標についてお伺いいたしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 総務政策部長。 ◎総務政策部長(柴田久幸君) 湯川村でありますが、当初、3万円の寄附で米60キロということで、その大きな返礼品が話題となりまして、そのお得感が全国的に注目されて3億円という数字になったと考えております。今現在、国のほうの通知によりまして、返礼品は3割以下ということになっておりますが、それでも1億7,000万円納税があるということでございます。 本市との大きな違いとしましては、湯川村は納税の目的を農業支援という一つに限定しまして、返礼品の種類も米と日本酒のみに絞ったということであります。湯川村の米、非常に有名でありますし、産業はもう稲作だけという状況でありますので、その米をPRして広めたいというものがあったと思います。 本市の場合、返礼品につきましては、当初より、競争を余り考えないで3割程度と。それに、納税者の方に広く選択していただけるように、農産品をはじめましてお菓子とか加工品など幅広く選択できるものとしたというものが湯川村さんとの大きな違いであると考えております。 今後の目標ということでございますが、本市においては、ふるさと納税の目標額というものは定めておりません。このふるさと納税というものは寄附される方の善意によるものでありまして、善意の輪を広めていくと、そういう取組であると考えております。感謝の気持ちとして本宮市の特産品を贈ることによりまして、様々な方法で、魅力ある本宮市の特産品を知っていただける機会であるというふうに捉えておりまして、地域の活性化につなげていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 本宮市のふるさと納税が令和2年度、752件あったと聞きましたが、ふるさと納税、平成24年度からそれぞれ行われている部分であるかと思いますが、今までの流れ、確かにこのふるさと納税、寄附者によって行われるわけなのですが、今までこの寄附された分については感謝を申し上げるところでありますが、この件数ですね、当初から50件を下回っていた状況がありまして、令和2年度ですね、100以上を超えているということであります。他の地区については、人口比ではありませんが、それの1%なり10%近くのふるさと納税を利用していただいているという部分があります。 そういった中、先ほども聞きましたが、特産品についても返礼品の中では出てこなかった部分あります。本宮市の地域を代表する特産品といえば白沢のとろろ芋、本宮の烏骨鶏でありますが、ふるさと納税返礼品として取扱いが少ないといった状況を考えています。 特産品の問題と課題、さらに特産品の振興ですね。そういう意味でどう考えているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 特産品の部分の白沢とろろと本宮烏骨鶏というふうな部分になりますが、白沢とろろ芋の生産を行っている白沢長芋生産組合のこの組合員数は、今現在18名となっているところです。 本宮烏骨鶏につきましては、現在飼育数は約1,300羽、1日当たり400個の卵を生産しているという状況となっております。 課題としてになりますが、白沢とろろ芋につきましては、生産者の高齢化と新規加入者がいないということから生産者数が減少し、生産量のほうも減少しております。 本宮烏骨鶏につきましては、昨年度、屋根の修理を行うとともに、ゲージ飼いから平飼いにしたということで、健康卵としての販売をしておりますが、現在売上げがなかなか伸びないというふうな状況になっております。 特産品の振興としてはとろろ芋の作付に関する補助金、新規取組者や面積拡大のための資材の助成、または、種芋導入に対する補助を行っております。 本宮烏骨鶏については諸経費の3割を補助しているところです。こちらのほうは、生産者やJAとも相談しながら、今後について連携して進めていきたいというふうに考えております。 以上です。----------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(渡辺由紀雄君) お諮りいたします。 ただいま午後3時54分であります。議事運営上、時間を延長したいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(渡辺由紀雄君) 異議ありませんので、時間を延長し、会議を行うことに決しました。-----------------------------------
    ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) それぞれ、本宮市の特産についてはいろいろと、今の事情を聞きますと問題が山積みになっているかと思います。 そういう意味で、その問題を解決するための支援策というか、それをもう一度考え直しながら進めていただければいいのかなというふうに考えております。 ふるさと納税は地域経済の再生に向けた財源の確保、また、まちづくりのための貴重な財源になっています。そのため、本市の知名度を高め、人気ある特産品、ブランド化商品の充実・開発・PRが必要と思われます。ふるさと納税の、先ほど言いましたように、目標は掲げていないということでありますが、ある一定度の目標を掲げながら、より一層取り組んでいただきたいというふうに考えております。 次に、中項目(5)基幹作物米の振興は。 農業者は、安全でおいしいと言われる米の生産を、他地域にはない、他地域では作れないこだわりの米を営んでいます。 そういった米づくりに熱い思いを農業者が結集し、米を生産し、農業者の誇りを消費者に届けるため挑戦しています。基幹作物が米の市町村は、ふるさと納税実績で分かるように、米を前面に出し、米の特産品、ブランド米として、地域経済の活性化につなげています。地域の知名度を高めるとともに、地域のよさを知ってもらうために、行政が全面的に支援しています。 県内の先進事例として、最高級ブランドASAKAMAI887、聞いたことがあるかと思いますが、日本一厳しい生産基準をクリアし、どこよりも安全でおいしい最高級の米と、生産者の誇りを届けるため、極限まで磨き上げた究極の米として取り組んでいます。 また、日本最高峰の米・天栄村天栄米は、米・食味分析鑑定コンクール国際大会で、日本で唯一、9年連続で金賞を受賞し、食味世界一を獲得。さらに、5年連続で金賞を受賞した団体にゴールドプレミアムライスAAAの称号が与えられますが、日本全国で天栄村の天栄米研究会を含め3つの地域で取得されています。天栄米の中でも漢方環境農法「天栄米」は最も品質がよく、極上の米と言われ、農薬・化学肥料を一切使わない栽培にそれぞれ取り組んでいます。 では、福島のへそのまちもとみや、本市の米の豊富な水源、米づくりに適した条件が整っており、食味ランキングで常に特Aを取得するなど他産地に負けない米が生産されています。この良さを前面に出し取り組む必要があると思います。 そこで、本市の基幹作物とした米、福島のへそのまちもとみやの米を特産品として、ブランド米としてのこのように商品化する必要があると考えていますが、本市の考え方についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 本宮市のほうの現在の米、水稲の作付状況になりますが、21年産米は主食用米の作付面積が1,048ヘクタールとなっているところです。 議員のおっしゃったとおり、福島県内において天栄村の天栄米や郡山市のASAKAMAI887などブランド米として取り組んでいる状況になります。 本市においては、米づくりパワーアップ事業により主食用米の作付水田に対して堆肥の配付を行い、米づくりの支援を行っております。 ブランド化に向けては地域全体での取組が必要でありますが、先進事例やJAなど関係機関と情報交換をしながら、調査研究を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 県は、さらなる評価、新たなおいしさを追求した高いハードルをクリアし、福島県から日本一の米をと、開発から14年かけて選び抜かれ、研究の下、デビューした「福、笑い」。県産米のイメージアップ、そして、新たな県の魅力創出の起爆剤として、県産米のトップブランドとして本年度より本格化栽培されていますが、本市の県オリジナル高級ブランド米「福、笑い」の栽培取組状況についてお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 県のほうのブランド米の件ですが、このブランド米「福、笑い」につきましては、昨年に6.6ヘクタールを作付を実施し、今年度から本格作付が始まりました。 「福、笑い」につきましては福島県のトップブランドとして位置づけておりまして、生産数量を限定し、高価格帯で販売していくブランド米として市場に参入するものです。香りがよく大粒でもちもちとした食感が魅力の品種であります。 県のオリジナル米生産販売推進本部によりますと、令和3年作付は、希少性、高価格帯を狙って、生産・販売目標は25ヘクタール、130トンとして、県内約60人の生産者が栽培を行っております。 生産の条件としましてはGAP取得者を基本としまして、ふるい目1.9以上でということで、玄米たんぱく質含有率を6.4%以下としております。 JAに確認しましたところ、本市では、本宮地区におきまして1名の生産者が41.5アールの作付を行っているというところです。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) いずれにしろ、各市町村、あとは県においてもこのブランド化というものを進めている部分があります。本市としても、このブランド米ですか、あとは特産品ということで、ぜひ作っていただければと考えております。 本宮市の米として特産品、ブランド化を目指すには、今の行政の体制では、人的問題等もあり、難しいと思います。 そこで、先ほど、農業団体とかいろいろ協議しながら進めるということでありましたが、やはり外部専門人材、地域、行政などが連携して取り組むことが不可欠であります。 国は、地方に移住し活性化のリーダーになれる人材を市町村が採用し、国が全面、財政面で後押しする制度があります。これらを活用し、知識と経験が豊かな人材を迎え取り組んではと考えております。 そこで、国の支援事業、地域おこし協力隊、地域プロジェクトマネージャーなどの活用について本市の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 地域おこし協力隊につきましては、都市地域から過疎地域等への条件が不利地域に移住しまして、地域ブランドや地場産品の開発・PRなどの地域おこしを支援するものです。 地域プロジェクトマネージャーにつきましては、今年度からの制度、導入されておりまして、地域おこし協力隊とは別に、地域・行政・民間の調整役、橋渡しをしながら実質的にマネジメントのできる人材を自治体が登用するものとなります。 この地域おこし協力隊及び地域プロジェクトマネージャー制度をどのように活用すれば産地化を図ることが可能なのか、先進事例などを参考に調査研究を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 先ほど言いましたように、なかなか、行政とか本市としていろいろ考えること等、今は仕事上、仕事の量とかいろいろ考えればなかなか難しいと思います。そういう意味で、やはり専門的人材を採用しながら、やはり地域の活性化等を見直していく必要があるのではないかなというふうに考えております。 では、次に行きます。 大項目2番、有害鳥獣被害対策について。 2013年、環境省、農林水産省が抜本的な鳥獣捕獲強化対策を設定し、2023年まで、鹿、イノシシの成体数を半減させることを目標とし掲げています。2011年度の実績の2倍以上の捕獲をしなければこの目標を達成することができません。 そのため、様々な面から対策が行われております。銃の規制緩和やICT等を活用した捕獲技術の高度化なども積極的に推進しています。 そうした中、中項目(1)本市・近隣市村の被害及び捕獲頭数は。 鳥獣害被害対策に当たりましては、本市・近隣実施隊皆様の日々の活動によって、イノシシ等の捕獲頭数も年々増え、農作物への被害も少なくなってきていると聞いていますが、ここ近年の有害鳥獣による被害金額、また、イノシシの捕獲頭数についてお伺いいたしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) それでは、有害鳥獣による被害状況になりますが、まず金額のほうになります。 令和2年度、昨年度になりますが、本宮市では60万1,000円の被害が出ております。二本松市では229万2,000円、大玉村では13万7,000円ということになっております。 イノシシの捕獲状況になりますが、本宮市では204頭、イノシシですね。二本松市では1,104頭、大玉村では99頭となっているところです。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 全体には捕獲頭数がやはり多くなってきているのかなというふうに考えております。 (2)に移りますが、ICT活用の現状と広域連携の取組みは。 先ほども言いましたように、国・県はイノシシ捕獲にICTを活用し、捕獲技術の高度化なども積極的に推進し支援していますが、県内・近隣市村のICT活用の現状と本市としてのICT活用をどのように考えているのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) ICT技術の活用ということになりますが、現在、被害鳥獣のうち被害が多いイノシシの捕獲に関しまして、鳥獣被害対策実施隊による箱わなとくくりわなによりまして捕獲を行っているところです。 ICT技術の中で導入されるケースが多いものにつきましてはカメラつきのわなで、遠隔地から箱わなやくくりわなを監視することでわなの見回りを軽減するというふうなものでございます。そのほか、温度センサーにより、囲いわなに反応があった場合、登録者にメールが送付され、遠隔操作によりわなの扉を閉めるシステムもあります。先端技術を利用したイノシシの捕獲に関しましては、わなの作動状況の把握や大型わなによる多頭捕獲が可能といったメリットがあります。 このICT導入につきまして、鳥獣被害対策実施隊のほうに、機器の導入についてどうでしょうかということで打診をしましたが、今現在は、狩猟者の義務としまして、1日に1度見回りに行くということが義務となっておるということですので、こちらのほうは、現在のところは導入の必要はないというふうな回答がございました。 市としましても、ICT機器の導入につきまして、今後、有害鳥獣の対策、鳥獣被害対策実施隊とともに、その機能や利便性について調査研究を行ってまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 各地区、大玉村もそうなのですが、二本松市もそうですけれども、せっかく、県・国、そういった形でICT活用を推進しているということでありますので、積極的にやはり利用し、また、実証実験を含めて、鳥獣被害対策実施隊とともに被害防止対策に努めていただければと考えております。 また、野生動物は地域を越え移動するため、その地域だけでなく広域連携による捕獲する取組を行い、いかに個体数を減らし農作物への被害を減少させるかが重要となります。そのため、近隣市村の鳥獣被害対策についての現状と情報交換、交流も含め、鳥獣被害対策の共通課題解決に向けた安達地方広域連携で取り組む必要があると考えていますが、本市の考えをお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 広域連携ということのお話になりますが、県内では、有害鳥獣対策ということで、広域単位で対策協議会が設置されている組織が4組織あります。広域での取組としては、わなの共同購入や市町村をまたぐ被害エリアを電気柵で覆う事業など取組は多岐にわたっております。 本市としましては、有害鳥獣被害の鳥獣の移動を含め広域的な対策が必要なケースについても考えられますので、近隣市町村との連携も視野に入れて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) やはり、各地区の鳥獣捕獲隊、高齢化されているというふうな部分、なかなかやり切れない部分があるかと思いますが、先ほど言いましたように、ICTの活用も含めて、やはり広域でできるように、今後、話も進めていただければと考えております。 次に、中項目(3)捕獲隊人材育成は。 鳥獣捕獲隊は、高齢化により後継者不足の状況であります。また、大型獣を捕獲する際には銃免許証保持者が必要でありますが、銃免許証保持者も高齢化により少なくなり、後継者育成が課題と聞いています。銃免許証保持者らの技術向上や新規後継者育成に、本市として、人材を確保し育成をどう進めていくのかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 鳥獣捕獲隊のほうの人材育成ということでございますが、近年、狩猟離れや狩猟者の高齢化等によりまして、有害鳥獣対策を担う人材が減少している状況になります。 市内の有害鳥獣対策を担う鳥獣被害対策実施隊の会員数について17名ということで、昨年度より若干減っている状況となります。 これらに対する支援でございますが、県の猟友会では、狩猟免許取得予定者に対しまして、狩猟の技術と知識を習得させるための初心者講習会などを実施しております。本市では30年度より隊員確保を目的としまして、新たに鉄砲所持許可及び狩猟免許を取得する場合につきまして、費用の半額を補助する制度を実施しております。こちらの補助事業の利用者につきましては、30年度1名、元年度が1名ということになっております。 今後の人材育成ということでは、新規狩猟者の補助事業を周知しまして、活用を推進しながら狩猟者のほうの増加に努めてまいりたい。 また、鳥獣被害対策実施隊の会員の個々の技術向上を目的としまして、自治体や猟友会の本宮支部と共有して協議してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 先ほど聞きましたが、広域連携で取り組んでいる地区について、福島県では4地区というような形で設立されているということでありますが、会津地域鳥獣被害防止広域推進協議会が設立されまして、ライフル、スラッグ弾の射撃場の整備が2022年以内に完成がさせると。 そういった中、銃保持者らの技術向上、新規後継者の育成を図っていくというようなことで聞いております。 安達地方には二本松市の射撃場がありますが、そういったものを地域連携の中で、広域連携の中で整備しながら、やはり、この鳥獣対策というのも必要になってくるのかなと考えておりますので、その辺も含めて今後検討していただければというふうに考えております。 次に、中項目(4)豚熱の対策は。 全国各地で豚やイノシシの家畜伝染病・豚熱への感染確認が野生イノシシで見つかっていることから、農家は飼養衛生管理を強化し、豚熱ワクチンの接種などで対応をしていますが、26年ぶりの国内発生から2年半たっても終息の見通しがない状況が続いています。 福島県の、最近では福島市松川地区と喜多方市で、野生イノシシで、相次ぎ、豚熱陽性確認がされ、累計21頭目となります。僅かな隙をついて農場に入り込み感染されることから、養豚農家は不安と緊張を強いられています。 そこで、養豚農家への豚熱対策としての支援や感染防止対策等の、本市としての取組についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 産業部長。 ◎産業部長(渡辺清文君) 野生イノシシのほうの感染の部分でありますが、こちらのほうは昨年9月、会津若松市で確認されまして、5月には、議員おっしゃるとおり、松川地区や喜多方市、あと二本松市のほうでも確認されております。県内の養豚場における豚熱の感染は現在のところ確認されていないところです。 本宮市内の部分の養豚農家になりますが1軒となっております。飼育頭数は約700頭ということで聞いております。 市のほうの支援のほうになりますが、豚熱ワクチンの接種を昨年10月から実施しておりまして、以降、生後一、二か月の豚を対象にワクチン接種を行っているところです。今後も引き続き続けてまいるところです。 以上です。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 豚熱が確認されれば全ての豚が殺処分対象となるので、経営に大きな打撃になります。養豚農家に対してしっかりとした対策・指導を、また支援していただきたいと思います。 次に、大項目3、市道生活道路舗装計画について。 中項目(1)市道生活道路未舗装箇所は。 本市の市道は延べ900キロと言われていますが、そのうち岩根地区の舗装等未整備の長さ、整備率はどのくらいかお伺いいたします。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 岩根地区の市道の舗装状況でございます。 令和2年度末現在でございますが、路線数で235路線ございまして、実延長が7万283メートルとなっております。このうち整備済みの延長が4万1,481メートルでございまして、未整備、砂利道につきましては2万8,802メートルとなっております。舗装率としては約59%というのが現状でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) 今、岩根地区の舗装率の状況を伺いましたが、まだまだ整備が進んでいない路線が数多くあります。その大半は農道としての市道かと思いますが、やはり、一部生活道路としてもあることから整備の必要性を感じています。 次に、中項目(2)今後の舗装計画は。 生活道路整備と市道の適切な維持管理の推進、また、安全・安心で快適な道路ネットワークの整備など重点事業で上げております。歩行者や車両の安全な通行を図れる生活道路の整備を進め、安全で円滑な道路環境を維持することが求められていますが、特に、継続路線で工事をしている岩根・池ノ入から青田空久保を結ぶ生活道路である本郷・清水前線は地元の利用が多く、一日でも早く全線舗装が望まれます。 そこで、今後の舗装計画についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 建設部長。 ◎建設部長(永田達也君) 本郷・清水前線でございますが、平成24年度に池ノ入の町内会の皆様より道路改良の要望をいただいておりまして、平成25年度より継続事業で進めております。 未舗装の延長、全部で1.3キロメートルでございますが、昨年度までにこのうち0.9キロ、全体の69%が完了しております。残りが約0.4キロということでございまして、現在、青田地区でメガソーラーの発電所の建設工事が行われておりまして、そちらの搬入ルートとなっておりますので、それが終わり次第、今年度に予定しておりますが、残り0.4キロメートルの道路整備を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君。 ◆2番(根本利信君) ぜひ早期に整備できるようお願いいたします。 そのほかにも、生活道路で舗装されていないところが多数市内にありますので、これらも含めながら、要望の実現のため計画的に整備していただければと思います。 これで、私の一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(渡辺由紀雄君) 2番、根本利信君の一般質問を終わることにいたします。----------------------------------- △散会の宣告 ○議長(渡辺由紀雄君) 以上をもちまして本日の一般質問を終わることにいたします。 お諮りいたします。 本日の一般質問はこれをもって終了とし、日程6日、6月15日は通告6番の一般質問から行いたいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(渡辺由紀雄君) 異議ありませんので、日程6日は通告6番の一般質問から行うことにいたします。 以上をもちまして本日の議事日程を終了いたします。 これをもって散会といたします。 ご苦労さまでした。 △散会 午後4時24分...